02月02日付 朝日新聞の報道「高校生から自衛隊撤退求める署名 首相、教育論で反論」へのコメント:

 なにやらおもしろい話題なので食いついてみる。
 アサヒ・コムによると高校生は宮崎県内の女子高生らしい。ついでに三股ということは都城のすぐお隣さん。そういえば高校の時三股から通学していた友達がいたな、とちょっと思い出したり。

 自分は署名活動など賛成。武力などで訴えないことがいいと思うが説得力がどうしてもない。提出してもただの形式的なこと、と受け取られるのが残念だが。
 今回も総理は「読んでいない」と。それはまぁあっさり言っているわけで。忙しいから読めないのはわかるがさっと目を通したと言ってもいいのではないだろうか。
「首相は忙しいから当たり前。高校生の去れごとなど聞いている暇などない」
 とでもいいだけだ。ただ、それでいいのか?

「若い力が今からは必要」
 などと言っておきながら若い人の発言を突き返す。それがこの世の中の習わしとでもいうのだろうか。
 若い力を大切にする一方で反抗的な発言はつぶすことが正しいとするなら今の若い人たちは次第に発言することをなくしていくだろう。
 せっかくこの高校生は自分から活動した。それを黙殺することで何が得られるだろうか。やり遂げたという充実感に残ったのは何だったのだろうか。
 今村さんがどういう心境にあるのか察してもよかっただろうに。

 それでも総理の発言には一理ある部分もある。
「この世の中、善意の人間だけで成り立っているわけじゃない」
 その通りだ。何でも善意で解決できることはない。相手を悪だと認めたら自分も悪と言われてもそれをつぶす必要がある。警察だって秩序のためと働いても一般市民からは避難を浴びるし、教師だってそうだろう。

 しかし自分が注目した発言はこの後にある。
「イラクの事情を説明して、国際政治、複雑だなぁという点を、先生がもっと生徒に教えるべきですね」
 イラクの事情と言っても実際にイラクに行った教師が教えるわけでもない。そして国さえも正確な状況がわからないことをどう教えればいいのだろうか。
 まさか首相にもなって『学習指導要領』というものがあることを忘れてはいまい。それに従い教育をするというのが国の方針だろう。
 総理に聞くとすれば
「どこでその事実を伝えればいいか」
 となる。高校で時事問題を扱うのは現代社会。それ甲斐だと地理で少々触れる程度。それはごく一部の人に限られる。自分が高校生だった頃を思い出してもそんなことを教えてもらった記憶はどこにもない。

 今のアメリカとイラクなどの状況を見て自分が感じていること。それは総理と逆に国際政治は簡単だということ。
 単純な話だ。
「自分たちに反対する国を力ずくで降伏させ、何か理由を無理矢理こじつける」
 それだけのことだろ?話し合いじゃ何も解決できないんじゃない、力で負かす方が簡単だからだ。

 それに真っ向から対立するかのように文章で国を動かそうとした高校生の方が総理よりも国際事情というものをわかっているのではないかと思って仕方ない。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索