ちょっと立ち読みしただけだったが、印象深かったので。
 要点としては「オリジナリティは要らない」ってところか。
 それじゃ何でオタクは小説家に向いているのかというと、簡単に
「一つの事に長けた知識を持っているから」

 オリジナリティを求めると、それに全力を出して一発屋になるが、知識を持っていればそれを元にストーリーを組み立てる事ができるというのがこの著者の考えだと思う。
 なるほど、と思う事が多々あったので小説家になりたいって人だけではなく、何か書いている人にはお勧めかも。
 なんとなく市立図書館で借りた本。
 別に本を出したいわけではないのだが、ブログという文章を書いているので読んでみた次第。

 さすがにこういう本を出されるだけあって文章が分かりやすい。
 中身に書いてあることを実践した形になっているので、説得力がある。

 まず本を書きたいのであれば読む事。もし好きな作家が見つかったのであれば、それを中心にして、選んで読んでいく事。
 そして好きな作家の文章をまねる、書き写す。
 ということからなんとこともない事をメモして蓄積していく。風景を自分の言葉で描写してみるという日常の事。
 最後に文章を書く時に注意する事も。リズムが大事、難しい言葉を使うよりちょっと書き方を変える方が良いとか、推敲はどういう点に注意したら良いか等々

 文章を書く上では当たり前な事なのかもしれないが、自分にとっては「ほぅ〜」と新鮮な事が多い本だった。

 自分は5年近く毎日書いているが、それは文章を書くというより、とりあえずメモという感じだった気がする。
 人を引きつける等考えて書いた事はあまり無かったので、今までの事を振り返るきっかけになったし、今後注意していけたら良いなと思いつつ。
 実践できているかはまた別問題。
 Amazomレビューが使えないので、楽天で検索したら出なかったというオチ。

■Amazon.co.jp: 12歳からのインターネット: 荻上 チキ: 本
ttp://www.amazon.co.jp/12%E6%AD%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88-%E8%8D%BB%E4%B8%8A-%E3%83%81%E3%82%AD/dp/4903908062

 さーっと立ち読みをしただけで購入をしていないので非常に申し訳ないながらレビューをば。手持ちができたらこれは買いだなと久しぶりに思った本。

「12歳から」というタイトルは「12歳になったら」という意味かもいれないが、自分は「12歳以上」と読み替えても良いかと思う。つまり大人が読んでも良い、むしろ大人が読んで「なるほど」と思ってから子どもに読ませる本だ。

■『12歳からのインターネット』が発売されます - 荻上式BLOG
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20080603/p1

 こちらは著者の萩原さんのブログ。
 ここに書かれている一言かすごく重みがある。
『12歳からのインターネット』は、レベル1くらいのユーザーに対して向けられたトリセツであり、「可能なるネットリテラシー」を身に着けるための「初心者の館」です(ところどころ《はぐれメタル》です)。

 実にわかりやすい。
 内容もその通りで、少しずつ少しずつ難易度が増していく感じ。
「こうだったから、こうかな?」と予測を立てる事もできる流れになっている。

 12歳になっていないお子さんがいる家庭でも購入して、親御さんが読んでおくと良い本だと思う。
 いざとなってからでは遅いし、何よりも12歳になったら読んで読ませて終わりではなく、親が事前に背中を見せて奥のも重要では無いだろうか。

「学校が」「先生が」では済まない事もある。
 現に携帯やインターネットは親が与えるものであり、学校が与えるものではない。
 そこをきちんと抑えて、親がしっかりとした知識を持っておく事が学校教育以上に重要で効果的な教育だと思う。

 現に自分は学校で情報の教育を殆ど受けていませんが、両親の手助けのおかげでこうして人並みには使えるようになったかなーと思います。
 だからこそ、親の影響力を軽視しないで一緒になって考えて欲しいなと。

▼とらドラ 6

2007年12月27日 読書
ISBN:4840241171 文庫 竹宮 ゆゆこ メディアワークス 2007/12/10 ¥578

 たった今読み終わったところ。
 時間を見つけて、ぼちぼち読んで、今日一気に1/3ほど読み終えた。
 さくさく読めて楽しめた。娯楽としては抜群だと思う。

 今回は北村が突然グレた。
 突然全てを捨てる、生徒会長にはならないと言い放ち、教室を飛び出した。
 その翌日……学校に来た北村の頭は金髪になっていた。

 それをきっかけにして竜児、大河、実乃梨、亜美に祐作の関係がまた少しずつ変わり、変わったからこそ悩み始め、その悩みの末に何が見えてくるか。
 そんな6巻目。

 今回は出来たらスピンオフを読んでいると面白いかな。読まずとも楽しめるが、読んでいると話が広がるかもしれない。

 結局誰が我が儘で、誰の事を思っているのだろうかね。

▼とらドラ 5

2007年9月16日 読書
ISBN:4840239320 文庫 竹宮 ゆゆこ メディアワークス 2007/08 ¥578

 電車の中で読んでみたり。
 電車という空間の中では「到着時刻は……」「次降りないと」と思うので難しい話になるとどうしても頭が回らず、読んだのに読んだ気がしないことがある。
 なので、こういう単純なストーリーものは移動時間に読むのに最適だと自分では思っている。

 今回は文化祭。
 高校時代の文化祭と言ったら青春!の一言に限るのだろう。
 ――自分は違ったが。

 コスプレあり、恋物語あり、暴力沙汰あり……後半2つはいつものことか。
 それに混じって今度は大河の父親が登場。父親がまたトラブルを引き起こして、文化祭にまで影響が。それどころか竜児と櫛枝との
間まで変な事に。
 トラブルにトラブルが続いて文化祭最終日には……

 という感じで典型的な青春もの。
 毎度のことながらテンポよくストレートなストーリー。
 楽しめたし、買って損はなかったなーと思うのは毎度のことか。
ISBN:4757733259 文庫 日向 悠二 エンターブレイン ¥609

 思うんだ、Amazonよ。
 この本の作者は「田口 仙年堂」さんなんだ……
 日向さんはイラストレイター。
 ……間違ってるよ。

 それはそれとして。
 ガーゴイルシリーズ番外編だが、本編を読まないと100%楽しむことは出来ないのがおるたなてぃぶ。
 しかもそれに別のコミックを知らないと頭に「?」が出てくる。
 要するに知っていると「あーっ」と思うわけだ。
 今回はそういうのが多く入っていた気がする。特に少女漫画だけど。

 なぜ少女漫画が関係するのかはこの表紙にいる女の子――名は「狛」という――が関係している。
 どうして狛かというと、それはガー助と一緒の由来。相変わらず人気者だな、元ネタ。

 今回はひかるの父の運転手からラーの天秤を探して欲しいという依頼から始まる。
 ラーとは古代エジプトの神様のことで通称「太陽神」と呼ばれるもの。
 ただその天秤はアヌビスという神様が持って、死者の魂を選別する役割を任じている。
 で、それが何かを探すことになるのだが……

 そこで行き着いたのが古科学。以前杉田という科学者が亀を強化して襲ってきた、あの集団。
 あるつてから首領であるお七に話を聞くが教えてもらえず、逆に確信を得るひかる。

 周りを守り今日の食事を得るために戦うひかる。
 強気を吐きつつもより高見を目指すガー助。
 ガー助に対抗するために作られた人形、狛。
 ひかるたちにリベンジするために自分の道を進む杉田。
 古科学を使いつつ、古科学に対抗する喜一郎。
 喜一郎に頭をかかえつつ付き合うカンジ。

 そんな人たちが結びつきたどり着く先は一体どんなものか。

▼とらドラ 4

2007年2月2日 読書
ISBN:484023681X 文庫 竹宮 ゆゆこ メディアワークス ¥536

 みのりんがやけに可愛い件について小一時間問いたい巻だ。

 前回最後の方で亜美の別荘に行くことになった一同。
 そこで大河と竜児はある作戦を立てる。
『この機会を使って想いの人と接近する』
 しかし今までやってきてことごとく失敗している二人。
 そこで大河は気が付いた。
『どちらかが応援に回れば……』
 そう、いつも「二人とも」やっているから失敗する。それであればどちらかが援護に回れば良い。

 ……だがどちらが犠牲となるか。
 バトミントンの結果大河が援護役に。おぉぅ、今までとは違う展開だ。

 ともあれ一同は無事に別荘に到着。一悶着あったが。

 そこで大河と竜児は作戦を実行に移す。作戦とは
「恐い物が大の苦手な実乃梨を驚かせて、そこにヒーローとして察そうと登場する」
 という単純なもの。
 その作戦は成功するのか。それともいつものように……

 5人の関係がまた複雑に絡んでいき、そして徐々にだが進展していく。
 それは想いの人と接近する未来か、それとも夢に見た展開か。

▼連射王

2007年1月26日 読書
ISBN:4840237344 単行本 川上 稔 メディアワークス ¥1,890

 実は結構前に読んでいたわけですが。
 とある方から送って頂いたのでありがたく読むことに。ここで改めて、ありがとうございました。

 さて、川上さんとは自分がよく読んでいる都市シリーズ、アヘッドシリーズを書いている方で、今回はハードカバーでの出版。
 ちなみに連射王はフォースシリーズの位置づけ。

 内容は至って単純。シューティングゲームにのめり込んでいく少年を描いたストーリー。
 野球部に所属し、楽しいからしていて勝敗は二の次。だが周りは違っていて、野球に対して本気で向かっていた。
『俺本気になれるのかな……』
 それが少年の疑問、己への問い。

 そんな時立ち寄ったゲーセンでシューティングゲーム「大連射」をVery Hardでクリアした男を見た。
 それが転機となり、格闘ゲームを主体にプレイしていた少年はシューティングを始める。
 クリアできず考え、発見し、攻略し。一歩一歩ステージを進み。そしてある時気づく。
『本気になれるものがある』

 正直都市、アヘッドの調子で読むと踏み込みすぎてたたらを踏んでしまいそうなほど。それぐらい調子が全く異なっている。
 今までのように激しいシーンも無く、むしろ現実に近い印象を受けるほど。

 しかしながら今までのファンは読み始めた数ページで「おぉっ」と思うこと間違いない。密かに含まれた物は知っている人はにやりとし、知らない人でもふむっとうなずく文章となっている。

 ハードカバーでの刊行なのでやや高いのが難点か。ほんと高い物をありがとうございます(思いっきり私信ですが……)
 とりあえず都市、アヘッドと読んだ人は買うことをおすすめしますが、読んだことがない人はこれから読んでも十分だと思います。
ISBN:4044292043 文庫 いとう のいぢ 角川書店 ¥540

 久しぶりに朝倉さん登場!ってやっぱりナイフですか!

 消失したのは「涼宮ハルヒ」という存在と「SOS団」。
 そして奇妙で非現実的な現実。

 クリスマスを目前にした日、いつもの朝だったはずなのに。
『ハルヒって誰よ?』
 その一言で混乱状態になる。
 後ろにいたハルヒの席にいたのは……

 長門との戦いで情報が消失したはずの朝倉涼子。

 いなくなったのはハルヒだけではなかった。
 古泉は9組という「クラスごと」消失。
 朝比奈さんと鶴屋さんとは一緒にいた記憶が消失。
 長門は無表情が消失。

 まるで異次元に放り込まれたような世界になっていた。
 非現実だと言っていた現実が消失したのはどうしてか。どうしてキョンだけ現実の記憶−もしかしたらそれ自体が現実ではないかもしれない−を持っていたのか。

 時間は進み、そして戻り、鍵を持って前に進み。世界が消失してしまった原因とは一体何か。
 話の中の何気ない一言一言が鍵となる毎度お馴染みのパターン。ある種の推理小説としてお楽しみあれ。
ISBN:4757730004 文庫 日向 悠二 エンターブレイン ¥588

 あっという間に11巻。早いもので。
 今回は今の時期、というか来月ぐらいがちょうど良いクリスマスの話。
 少しネタばれになるが、今回きはそんなに激しい戦闘も無いし、何かが大事を起こすわけでは無い。
 簡単に言うと
「今までの事を総括して良い感じに圧縮した」
 そんな感じのストーリー。

 和己達は演劇部として毎年している人形劇を今年もしようとしたところ、入院している双葉の友達が「つまらない」と言い出す。
 双葉キレる。やってやろうじゃないか。こうして病院で「今年のクリスマスはド派手にやるぞー」みたいになる。そこでガーゴイルは巻き込まれる形で盛り上げる事に何かをする事になるが……一つの事で悩む事となる。
 それは喜ばせ方が分からない。ガーゴイルは門番であり、誰かを喜ばせるために作られたわけではない。
 それは人間らしさを身につけ始めたからこそ思う事。

 病院はゴールデンボイーズを召還し、デュラハンを手伝いに出し、オシリスは病院の周りの木々を元気にするために駆け回り、ガーゴイルは自分に出来る事は何かと悩み。和己達は人形劇を成功させようと練習に励み、ゴールデンボイーズは患者の要望をかなえようと走り練習する。親は子どものために何かしようと思い、子どもはたった1つの願いを言うことが出来ず悩み続け。
 多くの人たちが悩み、考え、結論を出し。
 それらはただ一つの事が発端で、一つの事に結びつく。

 今回は今までのストーリーの集大成と言ってもよいぐらいだろう。アニメもここで終わらせる事ができたらきっと大円満だったことだろうと思うほど。
 10巻までを一度読み返し、11巻を読むのも乙なものだろう。

 とりあえずオシリスがかわいすぎる。
ISBN:4840222517 文庫 橋本 紡 メディアワークス ¥578

 橋本さんの作品ということで、読んでみたり。
 ……まぁとりあえず感想としては「どういう話だ」という感じで。
 父親が亡くなって、そのショックで母親は精神的におかしくなり入院。姉は父親が亡くなった金曜日だけ毛布をかぶって何もしゃべらない「毛布おばけ」となる。
 その金曜日、姉の彼氏であり未明の同級生である和人の3人が集まり階段の踊り場で飲み食いをする。
 その姉妹と彼氏の和人の3人を中心とした物語。

 女の子が女の子に恋してしまう話、父親の不倫を知ってしまう子ども、嫌いじゃないから付き合ってみた男女等々。
 ある意味最近の事情を含んでいるかもしれない話。

 ただ、ちゃんとした結論を求める人には不向きかなと。最終的にはそういうことで、という感じで終わってしまうので。
 リバーズエンドなどを見て楽しめた人は楽しめるかもしれない。
ISBN:4840235805 文庫 時雨沢 恵一 メディアワークス ¥599

 もう10巻になったんだな、というのが感想。
 というのも、自分が電撃文庫を読み始めたきっかけとなったのがこの作品だから。
 途中でアリソンとかリリアトトレイズといった別の作品が入っているため進度は遅め。
 しかしながら、キノの旅はしっかりと続いている。

 構成はいつもと一緒の一話完結。
 ただ、今までと少々違うのが長編(と言っても150ページ程度ののものだが)が入っている事。
 キノの旅の中では最長かもしれない。
 あと最短と思われるものもある。
 極端すぎる巻である。

 この本を立読みする時は一番最後を見て欲しい。あるはずのものが無いことに気づくはずだ。
 それが今回の巻の見所と言えるかもしれない。
 それこそが最も作者の気合いを入れたところだと分かる人は毎回欠かさず読んでいる人だろう。
 是非ともそこの遊びも楽しんでもらいたいところだ。
ISBN:4044707073 文庫 六塚 光 角川書店 ¥630

 六塚さんの新シリーズってことで購入。
 ぼちぼち読んでみたり。

 どうしてもタマラセと比較してしまうのだが、変わらないところは変わらない。けど変わったところは変わったというのが感想。
 綿密な設定は健在で、戦闘シーンではおおっと思わせる展開があったりと。
 一方でなんか読みにくくなった感じがする。設定が学園ものから変わった事もあるのだろうが以前ほどどんどん先に読めるテンポが少し落ちたかなと。慣れてしまえばそれがきっと味になるのだろうが。
 タマラセとの比較で言えば初巻にして結構設定の説明に文を割いている。
 召還(コンタクト)の仕方から、八眼争覇についてまで事細かに書いている。その中でも重要な部分は結構隠しあるので単純に「バトルロワイヤル」と考える事も出来るわけだが。
 そして何よりも六塚さんが言われていたことだが
「新シリーズのヒロインは人間枯れ葉剤など生やさしいものではない」
 いや、本当にそんなもんじゃ言い表せない恐怖を感じたぜ。
 どこにこんなヒロインがいるかと。ハリセンなんてかわいいもんだぜ……

 ということで自分としては引き続き読みたいと思った作品。新シリーズなので1巻だけでは正直どうこう言える問題では無いし。せめて2巻まで買ってから引き続きどうするかは決めたいところ。

▼エルバ
 主人公。父を何者かに殺されその敵を捜している。
 氷結の魔神(ルナ・ルガ)と契約。
「俺にはこの世において存在が許せないものが3つある。テストと、メシ時に目の前をちらつく蠅と、そして豆類だ」

▼ルナ・ルガ
 氷結の魔神。6年前エルバの父と契約していた魔神。
 のんきだが実力はかなりのもの。
 武器はサーベル。
「大丈夫。だんだん調子が出てきたよ」

▼アルテキア・バベルハイズ(テッキ)
 とある事情で右手に万力を付けている少女。
 エルバ曰く「どんな悪魔にとりつかれたらこんなのに……」と言わしめた。
 特技は万力を使った拷問。
「この場で土下座して『雇って下さい。願いします。』と懇願して下さったら、考えて差し上げてもよろしくってよ?」

▼ボル・ボル
 無形の魔神。テッキと契約している。
 色・形を自由に変えることができるが基本はタコ。
「チェッ。触手プレイはお預けかよ。」

▼ファルナ・エレイスン
 エルバの同い年の従兄妹。
 自称「エルバの保護者」。
「えー、“来場者数ナンバーズ”の結果、あなたの指定数字は一等賞、見事ドンピシャです! 商品は『北イタリア五泊七日のペア旅行』、おめでとうございます!!」
 大覇星祭最終日。“不幸”であることしか自慢できない男・上条当麻が、なんと海外旅行のペアチケットを引き当てた。 
 思いがけずやってきた幸運に、上条とインデックスのテンションは最高潮。そして舞台はアドリア海に浮かぶ『水の都』、ヴェネツィア本島へ! 憧れのイタリアンバカンスには、ドキドキ★ラブイベントもあったりして!?
 上条当麻と幸運の女神が交差するとき、物語は始まる──!

 いつの間にかこのシリーズも11巻へ。
 電撃というと「いぬかみっ!」とか「灼眼のシャナ」と言った大御所と言われるものが中心だが、実は11巻って結構長寿。
 上に挙げたいぬかみっ!は現在10巻である事を考えると地味に連載されているのがこれ。

 なのに話がほとんど進んだ気がしないのはどうしてでしょうか?

 今回はイタリア旅行編。
 不幸を絵に描いたような上条くん。その彼が何故かイタリア旅行に当選。
 もしかしたらパスポートが無いのではとか、飛行機が実は墜落するとか。そういう不幸な事しか頭に浮かばないがそんな困難も乗り越えて到着。
 おおっ、今回不幸じゃないぞ?不幸だと言えるのは頭をかじられたぐらいか。それは日常だからノーカウント?

 だがやはり不幸な奴は不幸で。
 イタリアに着くと同時にツアーとはぐれ、そしたらイタリア語を話せるインデックスともはぐれ……やっぱり不幸だこの男。
 そこでであったのがオルソラ。
 以前「法の書」の騒動で出会ったローマ正教のシスター。
 運良く彼女と出会ったことで、インデックスとも再会することが出来たのだがやはり不幸な男。この出会いがさらなる不幸を呼び寄せる事に。

 という話。
 今回は海外旅行。舞台を調べるのは大変だっただろうな、というのが正直な感想。
 話としては夏に出したのはちょうど良いかと。海に飛び込んだり、氷が出てきたりで。

 ただ、少々マンネリ化としてきた印象もある。
 少しずつは話が進んでいるのだろうが、そこまで急展開ということがなかったので。
 次回は何か展開があるようなので楽しみにしておこうと思う。

 今回も楽しんで読むことが出来ましたとさ。
 ……読み終わるまでに2週間以上かかったが。
 次はキノの旅っと。
ISBN:4757723660 単行本 押井 守 エンターブレイン 2005/06/30 ¥1,785

 タイトルからして分かるように、パトレイバーの小説版。
 というか、押井氏が映画で満足出来なかったものを補充したもの。
 現在出ているのは改訂版の方で、若干修正が加わっている。

 これを読むとしたらまず劇場版パトレイバー2を見てからが良いだろう。
 単独で読んでも楽しめるものだが、少しでも映像を見ていた方がわかりやすいのではないかと。
 映像見るなら原作から、といつも言っている自分からしたら異例の事だが。
 というのも、これを読んでから劇場版を見るとたぶんがっかりするから。
 パトレイバーと言ったら戦闘シーンやレイバーを使った場面が多いものだが、劇場版ではそれが少ない。
 それを補充するという形でその本があるらしい(※1)。

 そこら辺は置いておくとして、話の内容から。
 話は第二小隊が事実上の解散をしてからしばらくの話。
 野明たちは篠原重工に出向という形。
 太田はレイバーの教官。
 進士は事務方の方に。
 山崎はそのまま第二小隊に残るが、影が薄く後輩からも先輩扱いされない。
 整備の榊は引退。
 整備の方はシゲさんが中心となっている。
 そしてAV98イングラムは後継機であるヴァリアントに代わられ、現在は篠原重工でテスト機として利用されている。

 そんな中、ベイブリッジに一発のミサイルが打ち込まれ、それを引き金にするかのように次々と警察、自衛隊を巻き込み事態が悪化。
 そして最終的には東京が戦場に……という話。
 詳しい内容は機動警察パトレイバー 2 the Movie(ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC_2_the_Movie)の方を参考にするとして(※2)。

 自分としては読みやすく、また充実した内容だと感じた。
 ただ、TV版を見てからだと政治色が濃いなど少々パトレイバーシリーズとは若干違うところがあり好き嫌いが分かれる所かと。

 思えば先日タイで軍によるクーデターが発生したわけで。
 そう考えると今この作品を読んだのは良いタイミングだったのかもしれない。

※1
 後書きの部分に記述してある
※2
 レンタルでも出ているので一度視聴をお勧めする
ISBN:484023549X 文庫 高橋 弥七郎 メディアワークス 2006/09 ¥557

 短編集などを挟んでしまったため、話がどうなっているのか次第に分からなくなってきている今日この頃。
 元々登場人物は多いし、漢字が多いので滅入っているのだが。
 それでも読むのは言葉遊びが楽しいからで。

 ということで次第に主人公が主人公らしくなってきたかなと。
 前半ヘタレだったが、今ぐらいになり、ようやくヘタレから脱却しつつあるらしい。
 序盤からこれぐらいであればもう少しよかっただろうに。

 とりあえず次第に話が一体どうなっているのか分からなくなってきている。
 話が難しく、こじれていると言えば良いのだろうか。
 次第に難易度が上がっている印象を受けた。
 単純明快では無いわけか、もう。
 ここまで長くなれば仕方ないのかもしれない。

 見所としてはシャナの
「子どもってどうやって作るの?」
 発言だろう。
 そりゃ吉田さんも驚くだろうさ。
ISBN:4044292035 文庫 いとう のいぢ 角川書店 2003/12 ¥540

 かなりの時間をかけて読み終えた。
 時間帯としては憂鬱から溜息までの間を描いたもので。
 短編集と言えるが、溜息までは読んでいないと全然楽しめないですよ、という位置づけ。
 ただ、時間軸が若干ずれていたりして、ん、と思うところがあるが。
 話がよく分からないでえーっと、と図書館で考え込んだり。

 個人的には最後の孤島合宿の話はおもしろかったかな。
 ハルヒがハルヒらしくないのが、特に。
 キョンは相変わらず覚めていたけどな。

 とりあえず表紙の長門さんが良すぎ。
 ……それだけでも十分とか思った自分はもうやばいのだと実感した。
ISBN:4044292027 文庫 いとう のいぢ 角川書店 2003/09 ¥540

 憂鬱を読んでから
「これは継続して読んでも良いかも」
 と思ったので。
 出来るだけ古本で揃えたいところだったが、売っているところがないので仕方なく新品で買う事に。

 今回は文化祭編、とも言える。
 ハルヒが突然
「映画を撮る」
 と言い始めたばかりに振り回されるSOS団。

 キョンは毎度のことで雑用。
 みくるはウェイトレスに扮し、主演女優として活躍。
 古泉はいつものように笑顔。
 長門は真っ黒な服装で無口なまま流される。

 いつもキョンとみくるは振り回されて、被害者になっているな…

 今回は前回以上にハルヒが暴走。
 レーザーは出るは単分子カッターは出るは、鳩は白髪になるは、猫は話し始めるはで…
 レールからはずれた暴走特急はどこに行くのやら。

 今作では新キャラ「鶴屋さん」登場。
 元気キャラまっしぐら。
 ハルヒと珍しく同調するタイプらしい。

 そんな感じで結構テンポ良く読めるようになってきたので楽しめているところ。
 とりあえずハルヒどころか鶴屋さんのテンションについて行けません。
 そして本編でも脇役なのに、映画でも脇役だった谷口たち…合唱。

▼ダビデの心臓

2006年8月16日 読書
ISBN:4840228515 文庫 スズキ ヒサシ メディアワークス 2004/11 ¥641

 随分前に読んだのだが、今更感想でも。
 とりあえず2巻まで。
 3巻は古本屋に無いので新品かなー。

 話は至って簡単で。

 ダビデの子孫はダビデの心臓というものを持っている。
 ある日を境にその子孫たちは他のダビデの心臓を食べないと悪魔になってしまうという宿命を背負う。
 完全に悪魔になるまでのタイムリミットは7日間。
 それまでに心臓を食べれば人間のまま。
 それ期限を過ぎ悪魔になれば人間に戻る事は出来ない。

 そういう話。
 心臓を食うなんてグロいな、と思ったが自分もハツを食ったりしているのでなんとも…

 ともあれ自分は好きな作風だったな。
 主人公がヘタレで見ていてうんざりしたが。
 誰の心臓も食べたくない、殺したくないと言いつつちゃっかり生き残る。
(主人公特権だな、死んだらストーリー終了だし)
 一途と思わせつつ実は合った女性に惚れ続ける。
(これって子孫を残すための本能?)
 ながされやすい。
(現代っ子の典型ですな)
 3巻ではもう少し利口になっていると良いな…

 オススメする事はオススメするが血がどばぁーとか、心臓食ってるシーンとか妙に生々しく描写しているところがあるので少し読んで決めたら良いかもしれない。
 なーに、50ページも読めば大体言っていることが分かるさ。
ISBN:4044292019 文庫 いとう のいぢ 角川書店 2003/06 ¥540

 とりあえず流行に乗ってみようかと。
 都城から電車出帰る際、読むものが無かったので購入。
 流行ものは一足遅れてから手を出すタイプです、自分。

 最初読んだとき何か違和感があるなーと思ったのは一人称で書かれているからで。
 その時点で「キョンが主人公」ということが分かる。
 それ以外を見ると確実に「ハルヒが主人公」に見える。
 ……確実に。

 とりあえず自分の中ではまあまあ、という感想。
 すごくおもしろいという内容では無いが、つまらないという内容では無い。
 人気が出たのはストーリーがおもしろいからだろうか、それともいとうのいぢさんのイラストのおかげだろうか。
 とりあえず両方というところで妥協。

 正直、これが初作品である事を考えると続編を読まないとなんとも言えない。
 これだけ広げた風呂敷をどう使っていくのかが興味深いところ。
 まぁぼちぼち読んで行こうと思う。
 はまったらそれはそれでラッキーってことで。

 最後に。
 キョンは本当に良い子だと思います。

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