▼タマラセ 探偵はドリルで突つかれる
2005年6月10日 読書
公式ホームページ(らしい)
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200406000071
そりゃドリルと探偵に関連性は全くないと言っても良いぐらいだし。
いつも電撃文庫ばかり読んでませんよ〜と言ってみる。
…すみません、これぐらいしか読んでません。
以前はガンダム系を良く読んでいたので角川には非常にお世話になった。
むしろガンダムに引きずり込まれたのは実は角川スニーカー文庫のおかげなのだが。
えー、話ずれた。
タマラセというのは簡単に言えば
「異形の技」
枝じゃない、技。
化学のレポートで技ありフラスコとか書いたな。
『フラスコは柔道出来ないだろ』
と突っ込まれたな。
また話それた。
さっきのじゃあまりにも簡潔過ぎたのでもうちょっと細かく書く事にする。
タマラセとカタカナで書くと分からないが漢字で書くと
「魂裸醒」
これを変換するのに「たましい らたい かくせい」と入力して消してみた。
またこれでキッズgooでは表示不可になったな。
文字通りの意味で
「魂を露出させ、それを覚醒させる」
具体的にヒロインの夏月の例を挙げてみる。
夏月のタマラセは「ブルー・ハンマー」。
これは青色の手甲、足甲。
ブルー・ハンマーはどこからともなく出来るものじゃない。
魂を具現化している、と言えば良いだろうか。
一度幽体離脱をして、それを具現化している。
魂だけど、当たり判定はあり。
しかし見る事が出来るのは幽体を見る事が出来る人のみ。
タマラセを持っている人は有利だな。
さて、基本的な話はここで終了。
この巻は第2巻。
第1巻の説明してないじゃん、と言われそうだがしている暇が無かった。
読んだのが三島村に行くフェリーの中だったし。
今回も戸有村からの脱走者を追うことがメイン。
深く言ってしまえば
「戸有の歴史に関わること」
こう言えば少しは理解してもらえるのではないだろうか。
なかなか難しい。
説明がうまく出来ないが、興味がある方は立ち読みでも。
この説明で少しでも興味を持った人がいればどうぞ。
ちなみに現在3巻まで発売中。
間違って3巻を買ってしまって、あとで2巻を読んでいないと気づいた馬鹿もいるのでちょっと説明。
1巻…タマラセ 彼女はキュートな撲殺魔
2巻…タマラセ 探偵はドリルで突つかれる
3巻…タマラセ サイボーグは果実を愛する
やっぱりタイトルからして素敵すぎ。
内容分からないです。
さて、恒例の登場人物紹介。
いつから恒例になったかというとよつごと!のレビューから。
ただし、終わりのクロニクルはしないぞ、絶対に。
多すぎる、キャラが。
2桁はさすがに無理です。
■三鶴城 大助(みつるぎ だいすけ)
主人公。通称「三助」。
タマラセは不定形のパープル・シックル。
その割には戦闘力がことごとく無い気がしないでもない。
ちなみにタマラセに覚醒した原因が
「夏月の手作り弁当を食ったから」
ある意味うらやましいが、そのせいでいろいろと首を突っ込むことに。
悩みは8歳年上に見えること。
「えーと、日本で車の免許が取れるのは18歳からだったような気がするな」
■八坂井 夏月(やさかい かづき)
ヒロイン。大助のお隣さん。
タマラセは手甲、足甲のブルー・ハンマー。
戸有村から父親とともに出てきた女の子。
唯一大助の事を「大助」と呼んでくれる貴重な存在。
戦闘になると冷徹、遠慮無しに任務遂行。
「……大助くん!?ひゃああ」
■八坂井 三千人(やさかい みちと)
ヒロインの父。戸有村の偉い人。
タマラセは竹槍のビースト・イン・ビュー。
任務に対しては冷血極まりない。
過醒発動の相手には遠慮無用で「殺す」。
基本的に何を考えているか分からないが、実は手練れ。
「着信音さ」
■久里浜 純(くりはま じゅん)
自称「探偵」。トラブルメーカー。
タマラセは鉄のはりせんエア・キル。
やっと通常変換で名前が出てきた。
ツインテールにメガネ。高飛車な態度。
「あんた、うちにペットボトル置いていったでしょ!あの水をじょうろに入れて花壇に撒いたら、ものの見事に全部枯れちゃったのよぅ」
■長坂 陵梧(ながさか りょうご)
変人。なんと言おうと変人。
タマラセはネクタイのナイン・トゥ・ファイブマン。
三十人さんが認めた拷問吏。
変人だが、潜在能力は分からない。
「漏斗のゴは…拷問のゴ」
基本的にはこの方々が分かっていたら大丈夫。
あー、人が少ない?
別に自分が面倒とかそういうことじゃないので…
決して…
いや、本当に…
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200406000071
「俺らの周りをウロチョロすんな、殺すぜッ!」突然襲いかかった少年の手から、鉄の爪が現れた…それはもしや魂裸醒(タマラセ)!?どうも名探偵きどりの久里浜が三助の名を騙ってムチャするうちに、ハマったらしい。だが彼女の追う高校生失踪事件に魂裸醒がかかわってるなら、これは三助の出番だ。異能者・魂裸醒と戦う夏月を助ける「平和の守護者(久里浜談)」となった三助の前に意外な陰謀が!魂裸醒どものバトルとパズルが今、始まる!!タイトルからして良い感じだ。
そりゃドリルと探偵に関連性は全くないと言っても良いぐらいだし。
いつも電撃文庫ばかり読んでませんよ〜と言ってみる。
…すみません、これぐらいしか読んでません。
以前はガンダム系を良く読んでいたので角川には非常にお世話になった。
むしろガンダムに引きずり込まれたのは実は角川スニーカー文庫のおかげなのだが。
えー、話ずれた。
タマラセというのは簡単に言えば
「異形の技」
枝じゃない、技。
化学のレポートで技ありフラスコとか書いたな。
『フラスコは柔道出来ないだろ』
と突っ込まれたな。
また話それた。
さっきのじゃあまりにも簡潔過ぎたのでもうちょっと細かく書く事にする。
タマラセとカタカナで書くと分からないが漢字で書くと
「魂裸醒」
これを変換するのに「たましい らたい かくせい」と入力して消してみた。
またこれでキッズgooでは表示不可になったな。
文字通りの意味で
「魂を露出させ、それを覚醒させる」
具体的にヒロインの夏月の例を挙げてみる。
夏月のタマラセは「ブルー・ハンマー」。
これは青色の手甲、足甲。
ブルー・ハンマーはどこからともなく出来るものじゃない。
魂を具現化している、と言えば良いだろうか。
一度幽体離脱をして、それを具現化している。
魂だけど、当たり判定はあり。
しかし見る事が出来るのは幽体を見る事が出来る人のみ。
タマラセを持っている人は有利だな。
さて、基本的な話はここで終了。
この巻は第2巻。
第1巻の説明してないじゃん、と言われそうだがしている暇が無かった。
読んだのが三島村に行くフェリーの中だったし。
今回も戸有村からの脱走者を追うことがメイン。
深く言ってしまえば
「戸有の歴史に関わること」
こう言えば少しは理解してもらえるのではないだろうか。
なかなか難しい。
説明がうまく出来ないが、興味がある方は立ち読みでも。
この説明で少しでも興味を持った人がいればどうぞ。
ちなみに現在3巻まで発売中。
間違って3巻を買ってしまって、あとで2巻を読んでいないと気づいた馬鹿もいるのでちょっと説明。
1巻…タマラセ 彼女はキュートな撲殺魔
2巻…タマラセ 探偵はドリルで突つかれる
3巻…タマラセ サイボーグは果実を愛する
やっぱりタイトルからして素敵すぎ。
内容分からないです。
さて、恒例の登場人物紹介。
いつから恒例になったかというとよつごと!のレビューから。
ただし、終わりのクロニクルはしないぞ、絶対に。
多すぎる、キャラが。
2桁はさすがに無理です。
■三鶴城 大助(みつるぎ だいすけ)
主人公。通称「三助」。
タマラセは不定形のパープル・シックル。
その割には戦闘力がことごとく無い気がしないでもない。
ちなみにタマラセに覚醒した原因が
「夏月の手作り弁当を食ったから」
ある意味うらやましいが、そのせいでいろいろと首を突っ込むことに。
悩みは8歳年上に見えること。
「えーと、日本で車の免許が取れるのは18歳からだったような気がするな」
■八坂井 夏月(やさかい かづき)
ヒロイン。大助のお隣さん。
タマラセは手甲、足甲のブルー・ハンマー。
戸有村から父親とともに出てきた女の子。
唯一大助の事を「大助」と呼んでくれる貴重な存在。
戦闘になると冷徹、遠慮無しに任務遂行。
「……大助くん!?ひゃああ」
■八坂井 三千人(やさかい みちと)
ヒロインの父。戸有村の偉い人。
タマラセは竹槍のビースト・イン・ビュー。
任務に対しては冷血極まりない。
過醒発動の相手には遠慮無用で「殺す」。
基本的に何を考えているか分からないが、実は手練れ。
「着信音さ」
■久里浜 純(くりはま じゅん)
自称「探偵」。トラブルメーカー。
タマラセは鉄のはりせんエア・キル。
やっと通常変換で名前が出てきた。
ツインテールにメガネ。高飛車な態度。
「あんた、うちにペットボトル置いていったでしょ!あの水をじょうろに入れて花壇に撒いたら、ものの見事に全部枯れちゃったのよぅ」
■長坂 陵梧(ながさか りょうご)
変人。なんと言おうと変人。
タマラセはネクタイのナイン・トゥ・ファイブマン。
三十人さんが認めた拷問吏。
変人だが、潜在能力は分からない。
「漏斗のゴは…拷問のゴ」
基本的にはこの方々が分かっていたら大丈夫。
あー、人が少ない?
別に自分が面倒とかそういうことじゃないので…
決して…
いや、本当に…
▼奏(騒)楽都市OSAKA
2005年6月4日 読書
タイトルが表示できないし。該当漢字が無いから当然か。
ちなみにこのタイトルは珍しい事に上下を並べると表紙が連結する仕組み。
ということで今回の舞台は関西の中央、大阪。
あらすじは上記参照…と言いたいが微妙に補足説明。
まず近畿動乱について。
これは甲子園の決勝戦が火種となり発生した日本内乱の事。
そのためこの時代の日本は東西に分割している。
また、西の要所大阪、東の要所東京。
そしてそれに挟まれた名護屋(これで合っているので)。
数百年の日本の要所であった京都を中心とした古都が舞台になる。
他の所出てこない、ほとんどというか一切。
次にIXOLDEについて。
これは学校の地下に埋設されている言詞加速器。
バベル砲と似たようなものだけどちょっと違うかな。
こっちは遺伝詞抽出みたいな感じで、最強神器を作る事が目的だったりする。
この神器については作品を読めば何かは分かる。
強いて言えば「音楽」「武器」「言葉」。
次に矛盾都市。
アキレスと亀を知っている人がいれば序盤は「あ〜」と思うはず。
この理論はネットを見たら分かるのだけど…
いくら足が速い人でも前に走っている人には追いつけないという現実とは矛盾した理論。
つまりアキレスがちょっと進むとその間に亀は前に進む。
ということはそれをいくら細かく切ったところでアキレスは追いつけないというもの。
次に詞変線(オルタードライン)。
いわゆる砂漠地帯。
かつて「格爆弾」を投下されたため死のエリアと化している。
しかし、交通の要所である事から超高架ができており、電車が通っている。
岐阜経由という道もあるのだがやっぱりこっちの方が楽らしい。
さて、登場人物説明でも。
●陽坂 勝意(ひざか しょうい)
主人公。一学生。
詞を持たず、神器無しに神器を使用できる。
他人に流されやすい。
ストッキングとパンストの違いに悩む。
「…僕がユーキのそばにいる限りユーキは殺括者なんですか?」
●結城 夕樹(ゆうき ゆうき)
ヒロイン。古都圏総長。
近畿動乱で勝意を拾う。
日本で唯一の殺括者(人を殺めた者)。
「…もし、何かあったときは、私を…私自身から護ってくれんか?」
●中村 久秀(なかむら ひさひで)
ライバル。東京圏総長。
姉の遺物を求め、王になるため大阪に乗り込む。
清犠にべた惚れ。将来后にする予定。
「王になりに行く」
●高田 清犠(たかだ せいぎ)
サブヒロイン。予言者。
中村、陽坂の予言を行う。
連れている狗神は「太郎丸」。人の思いを代弁する。
「だから、迷いが強い人は、その答えも強いと思います」
●山下 妙子(やました たえこ)
姉御。名護屋圏総長。
名護屋弁なまりが強い。左手には「雷神」を装着。
兄を夕樹に殺された。
「主人に従え!」
●難波 総一郎(なんば そういちろう)
鬼殺し。大阪圏総長。
鬼を殺せる唯一の家系。2年前に四肢を義体化し鬼を倒す。
八叉から出たと言われる「草薙」を用いる。
「紫電流改の…、改という意味を教えよう」
他にも数名いるかそこはカット。
むしろ、読まないと分からないだろうし。
という訳でちょっと古い本だけど都市シリーズ入門としてはおすすめ。
ちなみにこのタイトルは珍しい事に上下を並べると表紙が連結する仕組み。
底に沈んだ一組の男女の亡骸。
それは、日本全国を巻き込み、東西分裂のきっかけとなった近畿動乱のひとつの答えだった…。
それから13年。東西に分かれながらも微妙な均衡の上に保たれた平和が再び崩れようとしていた。
大阪圏で新たな最強神器を作るために言詞加速器IXOLDE(イゾルデ)が開発されたのだ。
IXOLDEの起動を阻止すべく、矛盾都市(ゼノンシティ)-TOKYOから東京圏総長の中村秀久らが中立を保つ名護屋圏へ侵攻。
詞変線(オルタードライン)を越え、大阪圏に潜入した。大阪圏はなぜ失われた最強神器を再生させるのか?
それぞれがそれぞれの答えを求め、今、大阪を舞台に東西の新たな覇権戦争が始まる!
ということで今回の舞台は関西の中央、大阪。
あらすじは上記参照…と言いたいが微妙に補足説明。
まず近畿動乱について。
これは甲子園の決勝戦が火種となり発生した日本内乱の事。
そのためこの時代の日本は東西に分割している。
また、西の要所大阪、東の要所東京。
そしてそれに挟まれた名護屋(これで合っているので)。
数百年の日本の要所であった京都を中心とした古都が舞台になる。
他の所出てこない、ほとんどというか一切。
次にIXOLDEについて。
これは学校の地下に埋設されている言詞加速器。
バベル砲と似たようなものだけどちょっと違うかな。
こっちは遺伝詞抽出みたいな感じで、最強神器を作る事が目的だったりする。
この神器については作品を読めば何かは分かる。
強いて言えば「音楽」「武器」「言葉」。
次に矛盾都市。
アキレスと亀を知っている人がいれば序盤は「あ〜」と思うはず。
この理論はネットを見たら分かるのだけど…
いくら足が速い人でも前に走っている人には追いつけないという現実とは矛盾した理論。
つまりアキレスがちょっと進むとその間に亀は前に進む。
ということはそれをいくら細かく切ったところでアキレスは追いつけないというもの。
次に詞変線(オルタードライン)。
いわゆる砂漠地帯。
かつて「格爆弾」を投下されたため死のエリアと化している。
しかし、交通の要所である事から超高架ができており、電車が通っている。
岐阜経由という道もあるのだがやっぱりこっちの方が楽らしい。
さて、登場人物説明でも。
●陽坂 勝意(ひざか しょうい)
主人公。一学生。
詞を持たず、神器無しに神器を使用できる。
他人に流されやすい。
ストッキングとパンストの違いに悩む。
「…僕がユーキのそばにいる限りユーキは殺括者なんですか?」
●結城 夕樹(ゆうき ゆうき)
ヒロイン。古都圏総長。
近畿動乱で勝意を拾う。
日本で唯一の殺括者(人を殺めた者)。
「…もし、何かあったときは、私を…私自身から護ってくれんか?」
●中村 久秀(なかむら ひさひで)
ライバル。東京圏総長。
姉の遺物を求め、王になるため大阪に乗り込む。
清犠にべた惚れ。将来后にする予定。
「王になりに行く」
●高田 清犠(たかだ せいぎ)
サブヒロイン。予言者。
中村、陽坂の予言を行う。
連れている狗神は「太郎丸」。人の思いを代弁する。
「だから、迷いが強い人は、その答えも強いと思います」
●山下 妙子(やました たえこ)
姉御。名護屋圏総長。
名護屋弁なまりが強い。左手には「雷神」を装着。
兄を夕樹に殺された。
「主人に従え!」
●難波 総一郎(なんば そういちろう)
鬼殺し。大阪圏総長。
鬼を殺せる唯一の家系。2年前に四肢を義体化し鬼を倒す。
八叉から出たと言われる「草薙」を用いる。
「紫電流改の…、改という意味を教えよう」
他にも数名いるかそこはカット。
むしろ、読まないと分からないだろうし。
という訳でちょっと古い本だけど都市シリーズ入門としてはおすすめ。
▼リリアとトレイズ (1)
2005年5月8日 読書リリアは、15歳。父のヴィルは若くして死亡し、軍人である母アリソンと二人で暮らしている。実は妹が買った本だったり。
ある日学校から帰ろうとするリリアをサイドカーで待つ人がいた。
彼の名はトレイズ、16歳。リリアの幼なじみで、イクス王国で暮らしているのだが、夏休みを利用して遊びに来たという──。
訓練により突然家を空けることになったアリソンの勧めもあり、リリアとトレイズは旅行に行く事にした。
しかし、二人はその旅行で大変な経験をする事になる──!?
時雨沢恵一&黒星紅白が贈る胸躍るアドベンチャー・ストーリー、新シリーズが遂にスタート!
II巻・そして二人は旅行に行った<下>は5月発売予定。
アリソンの続編にあたるこのシリーズ。
アメさんはそれを知らずに購入し
『アリソン買うぞ〜』
と意気込んでいた気がするが気のせいだ。
ただ、やはりアリソンを読んでから読むとより一層楽しめると自分は思う。
むしろ買ってから読め、と。
理由としては上にも書いてあるように主人公のリリアはアリソンの娘。
つまりヴィルの娘でもあるわけで。
扉絵を見て
「この髪の色と目の色はヴィルのものだ」
と分かった人はそうとうこのシリーズを読んでいるはず。
またはすでにこれを読んでいる人だと思う。
この事だけでもやはりアリソンシリーズは読んでからり読むべきだと強く言いたい。
むしろ言い過ぎている。
しつこすぎるか、自分?
さて、アリソンの方を読んだ自分の感想としては
「ある意味正反対の話だな」
そんな印象を持った。
たとえばアリソンとヴィルはお互いに微妙ではあるが好意を持っていた。
別に毛嫌いしていたからヴィルに当たっていた訳では無いし…
だが、今回はちょっと違う印象。
どう見てもリリアはトレイズのこと気にくわないようだ。
突っかかり方が半端じゃない。
ただその裏に何かあるんじゃないかなぁ、というものはある。
乙女心は複雑だなぁ…
あー、しみじみ考えている場合じゃない。
一方トレイズの方はそんなこと気にしてない。
なんか「のれんに腕押し」って感じだな。
言い方を変えたらリリアが子どもで、トレイズが大人。
そこはアリソンとヴィルの時と変わっていないかも。
最近女性が大人っぽいというものが多い中でこういう設定は珍しいかも。
ついでにアリソンについてもふれておかないとな。
彼女は相変わらず飛行機に乗ってる。
そして相変わらず朝に弱い。
弱すぎる。
寝起きがやばい事も全く変わらず。
「母親だろ!」
と突っ込みたくなる。
そして彼氏もいるようで。
キャラ紹介を見てにやにやしていた自分はたぶん回りから見たら怪しい人だ。
つか大体気づくだろ、誰かぐらい。
これ以上言うとネタばれになるので止めておく。
まぁ「英雄さん」の前では乙女になるのは相変わらずだ。
そりゃ娘も苦労するわ。
以上でキャラ紹介終了。
ストーリーの方は読んでのお楽しみ。
相変わらず心理描写と情景描写がうまい。
特に後者。
読んでいて情景が容易に想像できるのに、その奥まで自然と想像できそうになる描写には惹かれるものがある。
つまり書いていないところも何となくだけど想像がつく。
それだけ描写に流れがあって、心情描写が細かいからだろう。
「ライトノベルなんて」
とか思っている人はだまされたと思って読んでみても良いかと。
あと本を読むのが苦手とかそういう人にもおすすめ。
いや、そう思っている人が読んでこそ価値があるかと。
そんな感じで終わりのクロニクルなどとはまた違ったおもしろさがある作品。
ちなみに5月11日に下巻が発売されるので2冊同時に購入してぶっ続けで読んでみるのも乙なものかと。
▼とある魔術の禁書目録(インデックス) (5)
2005年4月16日 読書8月31日。
一方通行(アクセラレータ)はその日、不思議な少女と出会った。そいつは、どこかで見た顔で──。
御坂美琴はその日、学生寮の前で、男子生徒からデートに誘われた。そいつは超・さわやかなやつで──。
上条当麻はその日、不幸な一日の始まりを感じた。なぜなら、夏休みの宿題を全くやっていないことに気づいて──。
8月31日。学園都市の夏休み最終日。それぞれの物語が幕を開けた──!
最近「とある魔術の禁書目録」で検索に来る方が非常に多いことが気になったり。
確かに全部レビューを書いている気もしないでもない。
今回は後書きに書いてあるように実は「短編集」。
なので読んでいて
「何でこんなに登場人物多いんだよ!」
とか思ってはいけない。
話はバラバラに書かれているので。
いや、性格に言うと
「バラバラだけど一応リンクしている」
の方が正しいかもしれない。
今回は序盤から「一方通行」が主人公のような扱いを受けている。
あと美琴がメインだったりとか。
なにやら美琴の心境にも変化が出たりと結構話が展開している。
…まぁ主人公が不幸なことには変わりないのだけど。
少しばかり不幸が幸福になっている気がしないでもない。
ただし、ある意味不幸だ…美琴が。
ちなみにあらすじをざっと述べると
「主人公(イマジンブレイカー)は不幸すぎて夏休みの宿題が終わらない」
「ヒロイン(インデックス)は今までより出番が増えたもののやはり肩身が狭い」
「サブヒロイン(レールガン)は想いに気づいてもらえない」
「ライバル(アクセラレータ)はなんか良い人に見えてきた」
「元敵集団(シスターズ)には実は隠しキャラがいた」
といった感じ。
どうも説明になっていない気がしないでもない。
ここからは個人的な感想を含めて。
今回は上にも書いたように短編集という形を取っている。
それを知ったのは読み終わってからだったり。
なので途中まで
「登場人物多すぎるし、主人公が一切と言っていいほど出てきていない話があるのだけど」
とか考えていたが…
最後になってようやく話がつながった。
めでたい。
ただ、そう考えるとこの構成は読みにくくないと思える。
自分は全体を通して読もうとしたため登場人物が多い、と感じてしまった。
しかし、短編集として考えたらそこまで全員覚えておく必要性は皆無と言っていい。
1回の話で出てくるだけで、あとはほとんど出てこないんだし。
ただ、短編集だが
「話が相互にリンクしている」
ということは忘れてはいけないかと。
8/31の学園都市が舞台になっているので、そこは共通。
つまり何かあればそれが他のキャラに影響を与えるという可能性もあるわけで。
そこを補充するためか
「サブタイトルに時間軸がついている」
のがポイント。
自分的にはここポイント高め。
そこを注意して見ておけば楽しめると思う。
最初から読んでいるが鎌池さんの文章もずいぶん読みやすくなったと思う。
やはり感じをカタカナで読ませるというのは変わらないが。
それは鎌池さんの方針で、好きなのだろうから文句を言うところではない。
嫌いじゃないけどさ。
ということで結構読みやすいというのが印象。
しかし最近魔術とかそういうものの本読み過ぎだな。
あと神話系とか…
そろそろ何か召還しそうです、自分。
▼半分の月がのぼる空 (4)
2005年2月27日 読書失った者と失おうとしている者の思いが交錯する夜──。今回は夏目主体で話が進むので注意。
里香の手術が終わった。手術直後、主治医夏目の口から放たれた言葉に、裕一は戸惑う。そして訪れたのは、生ぬるい日常だった。あまりにも当たり前で、捉えようのない日々。戸惑う裕一に、新たな現実が迫ってくる。
もう里香には会うな、邪魔なんだよ、おまえは──。
一方、その宣告を下した夏目は、ずっと裕一を避けていた。ヤケになった裕一がバカ騒ぎを繰り広げる夜、夏目は亜希子に自らの過去を語りだす。好評シリーズ第四弾。
「友人の昔話」
と本人は言っているようだが、亜希子は夏目の事だと知っている様子。それをまた知って語っている訳で。
大人だ、彼ら。自分だったら
「それお前のことだろ〜」
と言うに違いない。たぶんする。ガキだ。
それは良いとして。
話の内容はちょっと触れる程度で自分の感想中心でお届けしようと思う。
子どもは元気だ。
特に中学生ぐらいになると大人と子どもの間で迷って、どっちつかずの状態だ。
大人になりたいと思いつつも出来たら汚い大人になりたいとは思わないだろう。
思春期というのは本当に面倒で、楽しい時だ。
だけどいつかそれを抜けて大人になる必要がある。
そのためにはいろいろと事情というものがあるに違いない。
親であり、教師であり、友人であり…恋人であり。
夏目は以前から遊び人で軽い感じの奴だった。
だからだろうか軽い女の子が好きだった。それが気楽でそういうものがたと思っていた。
だが、本当に好きになった子は対照的な女の子だった。
軽くなく、物静かで目立たない子だった。
どこに惹かれたのかは分からない。だけど、その子でないとダメだと思った。
その子の為だったら何でも出来る。
その子と自分の為に世界がある、そう思っていた。
それは裕一と一緒だった。
だからだろう、彼に大人らしくない、突っかかった態度を示してしまったのは。
大人になるということは単に誕生日が来るだけではない。
それが示すのは
「それまでの年月の中で数え切れない出来事を体験しているということ」
自分が体験したことはできたら他の人には体験して欲しくないと思うものだ。
それが悲惨であればあるほど…
これで最終巻というのもある意味ありだろう。
こういう終わりが嫌いという人もいるだろうし、こういう終わり方で良いという人もするだろう。
それは好みの問題なので自分がどうこう言える問題では無い。
ただ
「今できる事をしないで今から何が出来るというんだ」
という事を示しているような感じがするのは自分だけだろうか。
ええ、買いましたとも。というか、明日下の方でも買ってこようかと策略中。
まぁ以前から言われている事だけど
「こういうもので勉強してどうするんだ」
とか言われそうだけど、内容は至って普通。というか、日常会話では使えないかもしれないけど覚えやすい。
解説がかなり丁寧なので参考書としては十分だと思う。
ただし、その場合は
1.笑いをこらえる
2.ブックカバーをつける
この2点は必須だと思う。
例文として
「そのいじめっ子は、映画版では突然心の友に変わる」
ドラえもん…だよな。
「彼氏と彼女の事情より、監督の事情の方が気になる」
マンガの名前出てるし。しかもそっちの方が重要かよ!
「牛丼屋は、殺伐とした雰囲気の方が好ましい」
たぶんDear My Friendのネタだと思う。
「Bボタン連打し、怪物の進化をキャンセルした」
こりゃ確定だ。
などなど、結構知っているものが出てくるのでその部分は集中して覚える事が出来たり。
意外とも思えるけど
「日常生活で使用しない」
では無く
「日常生活の中で見聞きしているもの」
が多いだけだったりする。意外と言ったら意外なことなのだけど。
今のところまだ単語の部分しか読んでいないのだが、物語もついている。
大体だが物語は分かるが、要するに
「これで勉強したらもっと分かりますよ〜」
とか
「勉強したらこれが読めますよ〜」
ということだろう。難易度は若干低い感じがするが読み応えはある。
自分からしたらたぶん使い勝手がかなり良い参考書だと思う。
ちなみに英語が読めないけどどういう話か気になるという人がいると思うがご安心を。
ちゃんと訳文がついているので。しかも別冊子でという親切さ。
この小説部分だけでも買いかな、自分は。
あともえたんONLINEの栞がついているのでそれ目当てでもどうぞ、と。
今度高校3年生になる人にはお勧め出来るものだ。
自分はそう思っているのだが…
世間の目というものもあるので精神力が有り余っているぞという人向け。
受験勉強の気晴らしにはもってこいのものだろう。
すみません、馬鹿にしてて。
本当に面白くて為になることが買って分かりました。
自分はこれを使って大学院試験を目指してみようか、と思ったり。
これで受かったら笑えるというかネタになるぞ!
まぁ以前から言われている事だけど
「こういうもので勉強してどうするんだ」
とか言われそうだけど、内容は至って普通。というか、日常会話では使えないかもしれないけど覚えやすい。
解説がかなり丁寧なので参考書としては十分だと思う。
ただし、その場合は
1.笑いをこらえる
2.ブックカバーをつける
この2点は必須だと思う。
例文として
「そのいじめっ子は、映画版では突然心の友に変わる」
ドラえもん…だよな。
「彼氏と彼女の事情より、監督の事情の方が気になる」
マンガの名前出てるし。しかもそっちの方が重要かよ!
「牛丼屋は、殺伐とした雰囲気の方が好ましい」
たぶんDear My Friendのネタだと思う。
「Bボタン連打し、怪物の進化をキャンセルした」
こりゃ確定だ。
などなど、結構知っているものが出てくるのでその部分は集中して覚える事が出来たり。
意外とも思えるけど
「日常生活で使用しない」
では無く
「日常生活の中で見聞きしているもの」
が多いだけだったりする。意外と言ったら意外なことなのだけど。
今のところまだ単語の部分しか読んでいないのだが、物語もついている。
大体だが物語は分かるが、要するに
「これで勉強したらもっと分かりますよ〜」
とか
「勉強したらこれが読めますよ〜」
ということだろう。難易度は若干低い感じがするが読み応えはある。
自分からしたらたぶん使い勝手がかなり良い参考書だと思う。
ちなみに英語が読めないけどどういう話か気になるという人がいると思うがご安心を。
ちゃんと訳文がついているので。しかも別冊子でという親切さ。
この小説部分だけでも買いかな、自分は。
あともえたんONLINEの栞がついているのでそれ目当てでもどうぞ、と。
今度高校3年生になる人にはお勧め出来るものだ。
自分はそう思っているのだが…
世間の目というものもあるので精神力が有り余っているぞという人向け。
受験勉強の気晴らしにはもってこいのものだろう。
すみません、馬鹿にしてて。
本当に面白くて為になることが買って分かりました。
自分はこれを使って大学院試験を目指してみようか、と思ったり。
これで受かったら笑えるというかネタになるぞ!
▼携帯画面のパンドラ
2005年2月18日 読書ISBN:4883469174自分が珍しく電撃文庫以外の小説の紹介をしている。
単行本 あまやま 想
碧天舎 2005/02
¥1,050
不思議な感覚だが…
著者のあまやま想さんは、実は大学の知り合いだったりする。
大学2年のころだったか、ちょうど同じ共通教育の講義を取り同じ学部ということから意気投合したわけで。
まぁ異までは学科が違うためたまにしか合う機会が無いのだが。それでも挨拶とか雑談はする程度。
さて、肝心の内容であるが短編という事もあり自分が1時間ちょっとで読むことができる内容。
友人曰く
『読むの早いって』
と言われるので一気に読むとしたらたぶん3時間あれば余裕だろう。
あと、内容についてだが、自分の読んだものは出版前の「原盤の改訂版」なので若干異なっている可能性もある。
主人公である匠は母の浮気と母を追い続ける父の姿から恋愛というものに対し拒絶するようになった。
しかし、そんな匠も恋をするようになる。相手は友人の花木が心を寄せていた浜町さん。悲しいことに同じ相手を好きになってしまった匠だが、二人ともふられてしまう。
その後携帯の出会い系サイトで「みかん」という一人の女性と匠は出会う事になる。浜町さんの事を忘れるようにみかんとメールをする匠。
だが二人は順調に進むことは無く…
高校生から大学生と微妙な年代で、子どもとも大人とも付かない時期。
大人になることを拒みつつも時間は流れ大人になっていく。
そういったところが随所に見られる。
高校生、大学生は読むと親近感が沸くことだろう。
そして、あまやまさんが鹿児島在住ということから鹿児島市内の名所などが時々登場。
そのため自分の頭の中ではリアルにその情景が出てくるわけで。
自分がいるところが舞台だとやけに話も面白く感じるものだ。
ということで知り合いだからということで薦めているわけではないが、内容は面白いと言える。
SFでも何でもないし、リアルすぎる程度。
強いて悪いところを挙げろと言われたら…話が駆け足すぎるかなって程度。
字数制限があったのだろうし、細かいところまで書くと話がこじれるからだろう。
1000円はやや高い印象があるが、文頭だけでも書店で読んで頂きたい。
新学期が始まったばかりの高校生・坂井悠二は、いつものように「日常」を生活していた。ブックオフで350円。
だが彼はある日突然、【非日常】に襲われる。
人の存在を灯りに変え、その灯りを吸い取る謎の男、フリアグネに襲われたのだ。
しかし、同時に彼の前に一人の少女が現れた。
彼女によって助けられた少女は、謎の言葉を悠二に告げる。
「おまえはもう【存在】していないのよ」と。
今回高橋さんの作品は始めて読むのでなかなか慣れなかった。
自分だけかもしれないが、本を読むというものにも慣れがあると思っている。
慣れない中、しかも試験期間中に購入したこの作品。
2巻を買おうという気には十分になった。場合によっては「ここで完結」と考えても良いのだろうが自分は続きが気になるところだ。
作品の説明を少々しようと思ったがなかなか複雑なのでそれは読んでもらえば分かることではある。
むしろ読んでも分からない可能性が高い。
封絶など言われてもここで書ききることは結構難しいと感じたので割愛してもらう。
良くも悪くもSFの典型であり、電撃の典型とも言えるパターンで
「日常→非日常」
のストーリー展開。それなりに定番となっている展開ではあるので読みやすいかもしない。
ただし、それは全体を通しての話。
序盤だけ考えたらもう最初から日常じゃない。
初っぱなから主人公が死んでるし。
しかも生きている時の描写はたった3ページ…もない。
だけど死んだとは言えない状態。
そんな状態から話が始まる。
どうして主人公である悠二は死んだはずなのに生きているのか。
死んで無くなっていく存在がなくならずに生き続けている理由…
悠二と同じく死んだのに生きている状態の人がどうしてこの街には多いのか。
そして…何よりもシャナの感情の変化が見物かもしれない。
この部分に関してはなかなか細かい描写がされていることと、伏線が微妙なところで引かれている事からこれを考えると面白いかもしれない。
いくら非日常がと言ってもやっぱり変わらないところは変わらないわけだ。
そのギャップもぜひ楽しんでもらいたい。
戦闘は戦闘らしく、日常は日常らしく。
この割り切り方が実に読んでいて心地よかった。
▼終わりのクロニクル 4上 (4)
2004年12月12日 読書
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#1
発売日の前日に購入しつつ、しかもレポートに追われつつも読んでいた自分。
この集中力を…と何度思ったことか。
さて、だんだん佳境に入り始めたこのシリーズ。来月は下巻が出るとのことでまた出費が。
川上さん、張り切りすぎ。
今までは1つずつGと交渉をして来たが、今回は2つ同時。
と言っても実際のとこ5th-Gの方は交渉になっていない。4th-Gも会話が成り立たないと問題有り。
5th-Gはすでに人類が滅んでいることから交渉は出来ない。しかし、その権限は米国UCATがもっているわけで。
そして、全竜交渉の中止と、権限を連合側に移す事を要求。うむ、何となくどこかで聞いたような展開だな。
一方、米国交渉者のサンダーソン氏のひ孫であるヒオはさまよい、佐山の同級生であるダン・原川のところにたどり着く。
この二人を見ているとベルガーとヘイゼルの関係のように見えてくる。ヒオのしゃべり方は確実にヘイゼルと同じだ。
時々出てくる「子猫」と呼ばれるところや、ダンの事を「野良犬」などという人がいることから考えてたぶん意識はしているんだろうな。
こういうところがシリーズものの良いところだが。
だんだん人数が増えてきて、関係が複雑化して来ているため関係図がものすごい事になりそうだ。一体名前が出てきた人だけでも何人いるんだ?
誰か人物図鑑でも製作してくれ、本当に。
ここまでまじめに書いていてなんだが、やはりいつもの落ちなどはあるわけで。無いとおもしろく無いな。
シリアスなのだろうが…話に緊張感がたまに無くなる。
逆に言えばメリハリがしっかりしている。
笑いどころは笑えるし、戦闘シーンなどはギャグ無しでびしっとしている。
だからこそ次はどうなるのか楽しみなのではあるが。
絶対罠にはまっているな、自分。
ということで短くだが…
レビューなのか、これ?
あとは表紙にヒオに萌えてくれぐらいしか言えない。
店頭で帯ははずさないように。軽く15禁ぐらい食らいそうな予感。
さとやすさんのイラストもだんだんはっちゃけてきているなぁ。
お二人とも、まだ楽しませてくれそうです。
そんな訳で悪役と正義どちらが勝つのだろうか、と。
世界の崩壊が3カ月後と迫るなか、佐山と新庄は4th-Gとの全竜交渉を進めるため、九州の離島へと向かった。
それと前後して、5th-Gとの全竜交渉のため、八大竜王の一人、サンダーソンが日本へと降り立つ。だが、彼は米国UCATにある書類を預けていた。後に5th-Gとの交渉に際し、障害となる内容を秘めた書類を……。
かつて佐山の姓を持つ者と交わした約束の履行を迫る植物の世界──4th-G。
そして、機竜同士の戦いにより滅んでいった機竜が支配する世界──5th-G。
2つの世界を相手に、佐山達の全竜交渉が始まる!
発売日の前日に購入しつつ、しかもレポートに追われつつも読んでいた自分。
この集中力を…と何度思ったことか。
さて、だんだん佳境に入り始めたこのシリーズ。来月は下巻が出るとのことでまた出費が。
川上さん、張り切りすぎ。
今までは1つずつGと交渉をして来たが、今回は2つ同時。
と言っても実際のとこ5th-Gの方は交渉になっていない。4th-Gも会話が成り立たないと問題有り。
5th-Gはすでに人類が滅んでいることから交渉は出来ない。しかし、その権限は米国UCATがもっているわけで。
そして、全竜交渉の中止と、権限を連合側に移す事を要求。うむ、何となくどこかで聞いたような展開だな。
一方、米国交渉者のサンダーソン氏のひ孫であるヒオはさまよい、佐山の同級生であるダン・原川のところにたどり着く。
この二人を見ているとベルガーとヘイゼルの関係のように見えてくる。ヒオのしゃべり方は確実にヘイゼルと同じだ。
時々出てくる「子猫」と呼ばれるところや、ダンの事を「野良犬」などという人がいることから考えてたぶん意識はしているんだろうな。
こういうところがシリーズものの良いところだが。
だんだん人数が増えてきて、関係が複雑化して来ているため関係図がものすごい事になりそうだ。一体名前が出てきた人だけでも何人いるんだ?
誰か人物図鑑でも製作してくれ、本当に。
ここまでまじめに書いていてなんだが、やはりいつもの落ちなどはあるわけで。無いとおもしろく無いな。
シリアスなのだろうが…話に緊張感がたまに無くなる。
逆に言えばメリハリがしっかりしている。
笑いどころは笑えるし、戦闘シーンなどはギャグ無しでびしっとしている。
だからこそ次はどうなるのか楽しみなのではあるが。
絶対罠にはまっているな、自分。
ということで短くだが…
レビューなのか、これ?
あとは表紙にヒオに萌えてくれぐらいしか言えない。
店頭で帯ははずさないように。軽く15禁ぐらい食らいそうな予感。
さとやすさんのイラストもだんだんはっちゃけてきているなぁ。
お二人とも、まだ楽しませてくれそうです。
そんな訳で悪役と正義どちらが勝つのだろうか、と。
▼半分の月がのぼる空 3
2004年9月11日 読書著/ 橋本 紡 イラスト/ 山本ケイジ
定価 599円
里香と裕一の“半分の月”はのぼるのか──。
里香の深刻な病状を知ってしまった裕一は、もう単純に笑うことなんてできなかった。でも、だからこそ、里香のために無理やり笑うことにした。やがて里香が写真を撮ってほしいと言いだした。しかも学校に行きたいとも。裕一は望みをかなえてやろうと、父親の形見のカメラを持ちだし、幼馴染からセーラー服を借りて、学校へ向かった。一日だけのスクールライフを楽しむためだ。しかし、そんな幸せがいつまでも続くわけがなかった……。大好評シリーズ第3弾!
ということで第3巻までまさか買うことになるとは思わなかった自分。むしろ3巻まで書くとは思わなかっただろうけど、橋本さんが。
最初に書いておくことがあるとすれば
「まだ最終巻ではない」
自分の中で勝手に最後だな、と思いこんでいただけなのだが。そもそも里香の手術がある巻なので。ついでに今まで以上に分厚いのだから当然と言ったら当然の事だったのかもしれない。
ちなみに高いし、分厚いから。だけど本棚に並べたら標準サイズ。最近のは分厚すぎ。600円とか平然とするし。
外見ばかり書いていてもなんなので内容について楽しみが減らないように書きたいと思う。それが一番難しいところだが。
書いたように今回は里香の手術がメインとなる。最後にちょっとあるだけだが手術に向かって話しが進んでいく。2巻で手術をする事を決意し、そのために体力をつけなければならないと分かったわけで。
なんだかんだと言いつつ散歩に付き合っている裕一も裕一なのだが。それがまたほほえましいと思える。屋上まで歩いて、そこで会話をしてまた戻る。それだけの時間なのに幸せを感じている裕一(たぶん里香もなのだろうけど明記されていなかったので不明)
散歩だけで済むわけがない。そもそも里香は裕一から見たら「悪女」なのだから。わがままを言われてそれを実行するのが裕一の役目。あ〜裕一、気持ち分からないでもない。それで楽しいんだよなぁ、なんだかんだ言って。
今回は
『カメラ』
『セーラー服』
が登場。写真を撮って欲しいという要望と学校に行きたいという願いのために。その願いに巻き込まれるのは裕一だけで無く、今回初登場の幼なじみ。ここらへんの設定は最近ではデフォルトなのだろうか、幼なじみって。
そして望みを叶えていき、病状も安定していたのだが…
とこれ以上はネタバレなので止め。大体このレビューより実際に読むべし、だな。電撃の中では珍しくSFも何もない、純粋に日常をテーマにしている作品。日常の中にあっても非日常と言える病院の中だが…
って今頃気づく。
「もしかして2巻のレビュー書いてないとか、自分?」
…あ〜マジかよ!書いたつもりだったのに。ちょっしょんぼりだし。
ちなみに脈略も何もないが好きなキャラは司。今回もまたマイナーな方向に走って炸裂してくれる。あ〜こういうキャラ大好きだよ。
Do you remember?
なあ、覚えているか?
When we were sixteen .. seventeen..looking ahead ..
16とか17とか、なんかやたらと前向きだったころがあっただろ。
Next couple of years, I wouuld be great.
2、3年もしたら、すげえヤツになれるって思ってたよ。
Just knew it.
マジでそう思ってたんだ。
I don’t feek like that ant more ..
でもさ、今はもう、そんなふうには思えねえんだよ……。
自分が17の時何を考えていたんだろうか。裕一のように誰かのために何かしたいと思っていたのだろうか。里香の要に死を間近に考えていたのだろうか。
▼リバーズ・エンド〈2〉slash the heart
2004年9月5日 読書
ISBN:4840220964 文庫 橋本 紡 メディアワークス 2002/05 ¥599
前作を読んだのはずいぶんと前だったのでずいぶん内容を忘れていたのだが…
1巻は
「こんな終わりで良いのか?意味不明な言葉ばかりだし…」
と思っていたが2巻で大体の事が分かりつつあるし。買って良かったのかもしれない。登場人物が若干増えているし。
ちなみに表紙を飾っている唯ちゃん…
「今回ずっと寝てばかり」
…つかヒロインが七海になりつつあるのは自分の考えすぎだろうか?
主要な登場人物は全員14歳。中学生にあたる年齢で…一番複雑な心境の時。その時期に何者かを植え付けられ、隔離され、外部との連絡も遮断されてしまった子どもたち。
その状況の中でそれを日常として捉えつつも違和感を感じ過ごしている。自分たちは「実験体」で「いつ死ぬか分からない存在」である事を意識しつつ過ごしている。
非日常の光景の中で現実の中学生の心理状態をちゃんと重ねていて、SFと現実を混ぜていると感じた。
唯にもうこれ以上苦痛を味合わせたくないから…もう目覚めないで欲しいと思った拓己。
望んで死ぬことができたのに組織によって蘇生させられた唯。
生きていることを分かろうとするために自分を傷つけてしまう七海。
過去を思いだし苦しめられ、想いを捨て拓己に当たる直人。
弥生に思いを寄せかなわないと分かっていても想う孝弘。
傷ついた宝石を握りしめたまま死んでいった少年の話をする遙。
拓己の転校初日に死亡した豊。
特に出番が無く3巻に突入する弥生と茂。
日常から次第に非日常に進み…その中でどうしてこういう事になったのか疑問に思い始めるスクールの生徒。どう話が展開するのかなかなか興味深い所。
そこはスクールと呼ばれていた。たった八人の生徒しかいない学校だ。八人はみな、知っていた。自らが・・・・・・いや、そこにいる全員が、やがて無残な死を迎える運命にあるのだと。
一方、SIFMAに収容された拓己は、眠りつづける唯をただ眺めていた。彼は小さな声で呟く。唯はもうこのまま目覚めないほうがいいんだ、このまま眠っていたほうがいいんだ──。これ以上、唯が傷つく姿を見たくなかった。唯を守りたかった。
八人と拓己が出会うとき、運命の輪が、優しく、冷徹に、まわりはじめる・・・・・・。
第4回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞の橋本紡が贈るラブ・ファンタジー2巻。
前作を読んだのはずいぶんと前だったのでずいぶん内容を忘れていたのだが…
1巻は
「こんな終わりで良いのか?意味不明な言葉ばかりだし…」
と思っていたが2巻で大体の事が分かりつつあるし。買って良かったのかもしれない。登場人物が若干増えているし。
ちなみに表紙を飾っている唯ちゃん…
「今回ずっと寝てばかり」
…つかヒロインが七海になりつつあるのは自分の考えすぎだろうか?
主要な登場人物は全員14歳。中学生にあたる年齢で…一番複雑な心境の時。その時期に何者かを植え付けられ、隔離され、外部との連絡も遮断されてしまった子どもたち。
その状況の中でそれを日常として捉えつつも違和感を感じ過ごしている。自分たちは「実験体」で「いつ死ぬか分からない存在」である事を意識しつつ過ごしている。
非日常の光景の中で現実の中学生の心理状態をちゃんと重ねていて、SFと現実を混ぜていると感じた。
唯にもうこれ以上苦痛を味合わせたくないから…もう目覚めないで欲しいと思った拓己。
望んで死ぬことができたのに組織によって蘇生させられた唯。
生きていることを分かろうとするために自分を傷つけてしまう七海。
過去を思いだし苦しめられ、想いを捨て拓己に当たる直人。
弥生に思いを寄せかなわないと分かっていても想う孝弘。
傷ついた宝石を握りしめたまま死んでいった少年の話をする遙。
拓己の転校初日に死亡した豊。
特に出番が無く3巻に突入する弥生と茂。
日常から次第に非日常に進み…その中でどうしてこういう事になったのか疑問に思い始めるスクールの生徒。どう話が展開するのかなかなか興味深い所。
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈2〉
2004年8月21日 読書ISBN:4840227012 文庫 鎌池 和馬 メディアワークス 2004/06 ¥599
「超能力」が“一般科学”として認知された学園都市で、1人の巫女が囚われの身に……。
かつての敵・魔術師ステイルとともに救出作戦を決行する高校生・上条当麻の運命は!?
魔術師、吸血殺し(ディープブラッド)、禁書目録(インデックス)、そして、上条当麻。
すべての線が交差するとき、物語は始まる――。
というわけで1週間で2札も購入するのはどうだろう、と思いつつ購入した今作品。
正直…インデックスもディープブラッドもいてもいなくても良かった気がする。インデックスとかアイスをせがんだりって単なる子どもと一緒じゃないか!
しかも記憶喪失になっていたはずの当麻は依然と変わらないし、しゃべり方も行動も。記憶はないけど知識はある事を執拗に強調しているが…
読んでいて
「こいつ記憶喪失だったっけ?」
なんて思う事も度々。確かに前作でああいうエンディングを迎えたのだから仕方ないと言ったら仕方ないか。
話は戻して。
前作が超能力と魔術の関係を語っているとすれば今回は「錬金術」についての事が中心になる。鋼のの様にこう派手さも何もないし、そもそも根本的に種類が違う。
以前レポートで錬金術について書いたのだが、錬金術の目的は気を作る事にあらず。この世界の真理を知る事にある。そのことが中心。つまり、自分の頭の中でこの世界の真理、法則をそのまま想像する事が目的。
それを術として唱えることができれば世界の全てを操る事ができる。しかし…考えたらそれは不可能。簡単に考えたら分かるが呪文が長すぎる。呪文ができていても詠唱できなければ意味が無い。
そんな事が主。
読んでいてまぁ…不完全燃焼かな。しかもまた美琴の出番ばっさりカット。後書きにも書いてあるんだけど…3巻では多分出番があるからがんばれ美琴。
ちなみに…多分後書き読んだら大体の内容が分かるかと。
▼「まじめな親」の子どもが危ない!
2004年8月20日 読書
ISBN:4870313529 単行本(ソフトカバー) 三好 邦雄 飛鳥新社 1999/01 ¥1,260
自分に似合わない本だがちょっと読んでまぁ読んでみるか、と思ったので。ちなみに図書館で借りてきた。こんな高い本買えるかぁ!
著者の三好さんは小児科の先生でもあり、心理学の先生でもある。ただ、著書中に書いてあるがあくまで小児科の専門医だとか。夜尿症や登校拒否などの本を書かれている。
あまり堅い書き方はされておらず、実例を挙げてあるので心理学などをあまり知らない人でも読んでいてわかりやすいというのが自分の感想。
題名とは裏腹に三好さんは登校拒否などの原因は親に無いという立場を取っている。学校で何らかの原因があったから学校に行く事が困難になったのではないか、という立場から書いている。
では「真面目な親」の子どもがどうして危ないのか。
中心に語られているのが子どもの「燃え尽き症候群」のこと。
燃え尽き症候群というのは真面目な人に多いとされているのだが、やる気や根気がぷつりと無くなってしまうこと。以前は定年退職をした男性がよくなるものと言われていた。今まで仕事一筋で趣味らしい趣味をせず、がむしゃらに働いていた後でする事が無くなってしまう。
子どもの場合は少々違って「子どもが子どもで無い状態を無理にするため緊張状態が続く事が原因」とされている。いわゆる大人びた子どもに多いもの。
その原因が題名である「真面目な親」である。そういう事が語られている。
おもしろいのが大人が子どもの心を学ぶ為に最適なものが「寅さんシリーズ」というところ。
寅さんのあの気ままな生活が子どもに必要なものであり、大人が学ぶべきものである。ぶらっと出て行って目的など無しでぶらぶらと歩き、一目惚れをして失恋をしてまた帰ってきて…の繰り返し。
どうして失恋からとっとと立ち直るかというとそれが寅さんにとって「過去」の事であるから。そして、それが目的では無かったから。
そんな感じで斜めから見た視点で捉えている。それが妙に理解しやすくてわかりやすい。今までの経験に裏打ちされているからだろうな。
恐らく親だけで無く教師が読む価値があると自分は思う。登校拒否が親に原因が無いのであれば学校に原因があり、もしかしたら教師が嫌で学校に来ないのかもしれない。
そういう事を考えされられることが多い。
大人びた子どもが多くなってきているが…やっぱり子どもは外できゃーきゃー遊んでいる方がいいよ。勉強なんて二の次で良いじゃん、と思わせる本。
自分に似合わない本だがちょっと読んでまぁ読んでみるか、と思ったので。ちなみに図書館で借りてきた。こんな高い本買えるかぁ!
著者の三好さんは小児科の先生でもあり、心理学の先生でもある。ただ、著書中に書いてあるがあくまで小児科の専門医だとか。夜尿症や登校拒否などの本を書かれている。
あまり堅い書き方はされておらず、実例を挙げてあるので心理学などをあまり知らない人でも読んでいてわかりやすいというのが自分の感想。
題名とは裏腹に三好さんは登校拒否などの原因は親に無いという立場を取っている。学校で何らかの原因があったから学校に行く事が困難になったのではないか、という立場から書いている。
では「真面目な親」の子どもがどうして危ないのか。
中心に語られているのが子どもの「燃え尽き症候群」のこと。
燃え尽き症候群というのは真面目な人に多いとされているのだが、やる気や根気がぷつりと無くなってしまうこと。以前は定年退職をした男性がよくなるものと言われていた。今まで仕事一筋で趣味らしい趣味をせず、がむしゃらに働いていた後でする事が無くなってしまう。
子どもの場合は少々違って「子どもが子どもで無い状態を無理にするため緊張状態が続く事が原因」とされている。いわゆる大人びた子どもに多いもの。
その原因が題名である「真面目な親」である。そういう事が語られている。
おもしろいのが大人が子どもの心を学ぶ為に最適なものが「寅さんシリーズ」というところ。
寅さんのあの気ままな生活が子どもに必要なものであり、大人が学ぶべきものである。ぶらっと出て行って目的など無しでぶらぶらと歩き、一目惚れをして失恋をしてまた帰ってきて…の繰り返し。
どうして失恋からとっとと立ち直るかというとそれが寅さんにとって「過去」の事であるから。そして、それが目的では無かったから。
そんな感じで斜めから見た視点で捉えている。それが妙に理解しやすくてわかりやすい。今までの経験に裏打ちされているからだろうな。
恐らく親だけで無く教師が読む価値があると自分は思う。登校拒否が親に原因が無いのであれば学校に原因があり、もしかしたら教師が嫌で学校に来ないのかもしれない。
そういう事を考えされられることが多い。
大人びた子どもが多くなってきているが…やっぱり子どもは外できゃーきゃー遊んでいる方がいいよ。勉強なんて二の次で良いじゃん、と思わせる本。
▼とある魔術の禁書目録(インデックス)
2004年8月17日 読書ISBN:484022658X 文庫 鎌池 和馬 メディアワークス 2004/04 ¥599
「超能力」が“一般科学”として認知されたアンチ・オカルトの学園都市。
高校生・当麻は、「魔術(オカルト)」の世界から逃げてきたというシスター姿の少女・インデックスに遭遇。
最初は半信半疑だったが、二人の前に本当に魔術師が現れて――!?
読んでみてまぁ…想像していたのとはかなり違うなというのが第一印象。予想は裏切られたがそれはそれなりに楽しむ事ができたと思う。
主人公は超能力者かと思われるが実は逆。超能力が使えない落ちこぼれ。そして、この学園都市では超能力者を人工的に生み出す事を目的にしているところ。超能力がない人はその為の補習があるというまた変に現実味がある設定。
しかし、超能力でもなんでもない能力があったりする。
「幻想殺し」
作品中では「イマジンブレイカー」と呼ばれている。
超能力でも魔術でもそれが異能のものであれば全ての能力を全て無に帰す。従って神の力でもそれを無効化することができ、神さえ殺す事ができる能力。
科学的に検証もできないので無能とされている主人公…切ない。
しかし欠点として効果があるのは右手だけ。他の部分は人と全く変わらない。無敵にしていない部分がおもしろいかもしれない。
序盤は典型的な展開で、どたばたした感じ。後半になるにつれてだんだんと謎が解けてきて、話が徐々にシリアスになってくる。緊張感がある書き方なので自分としては結構場にあった書き方だと思う。
あと、魔術をRPGと一緒にせず、何か科学的な事がありそれを応用している、という考え方で成り立っている。杖を振ったら何でもできて、蘇生もできる訳でもない。そういう考え方があるから現実にやや寄った世界観ができあがっている。
なので、夢見がちな人が読むと多分がっかり。どっちかというとまだ理系っぽい人の方が楽しめそうというのが自分の主観。
不満点を挙げるとしたらビリビリ中学生の役所が雑。雑と言うよりも後半は全く出てくる事もない。主人公の幻想殺しを引き立てるだけに登場した様にしか思えない。
あと先生が…ロリすぎる。なんだ外見12歳って。特定の嗜好の人を狙ったとしか思えない。正直それはどうだろうなぁ、と。
最後はなんか都市シリーズっぽい感じで終了。こういうとネタバレになりそうだが…ただ、これで今度の続編はどうなるのか少々楽しみ。
ちなみに自分の中では確実に埋葬惑星より上。
▼アリソン〈3 下〉陰謀という名の列車
2004年8月15日 読書ISBN:4840226814 文庫 時雨沢 恵一 メディアワークス 2004/05 ¥536
巨大な大陸が一つだけある世界。その大陸は、中央にある山脈と大河で、二つの連邦に分けられている。その東側の連邦に暮らす、学生ヴィルと軍人アリソンは、二人とも17歳。長く続いていた戦争は表面上終わり、二つの連邦をつなぐ大陸横断鉄道が開通する事になった。友人で西側軍人ベネディクトにチケットを貰い、豪華大陸横断列車に乗り込んだヴィルとアリソン。乗客は名のある人達ばかりで、ストーク少佐という軍人とも知り合いとなる。しかし、次々と列車の乗務員が殺されてしまう事件が起きて、楽しいはずの旅行が一変してしまう。犯人がわからないまま、引き返す事になり、さらに二人は事件に巻き込まれる事に……!
引用は電撃文庫HPより。
http://shop.mediaworks.co.jp/ds_index.php?isbn=4-8402-2681-4
正直話はなぞかけが多め。それはいつもの事なのだが。結局その謎も最終的には解けてしまう。しかも読んでいて実にしっくりくる結果で。ここは時雨沢さんのいつものことで。
何気ない一言が実は重要で、最後になって
「あれ、こんな台詞なんてあったっけ?」
なんて事も。
上での最初に語られていたアリソンの娘の話。ちゃんと下で解決編、と言えばいいのだろうか、が出ている。それは最後のお楽しみだろう。本編を読んだからこそどうしてこういう結末になったのか納得がいく事が多いから。
アリソンの娘。
その娘がヴィルを知らない理由。
テロル氏を狙う組織の理由。
怪しい行動を繰り返す少佐の真意。
2国の戦争の裏にあった事実とは。
自分の感想としてはヴィルがやけに頼もしく感じた。アリソンの行動力と無鉄砲さが目立つ作品ではあるが、ヴィルの活躍があるから話がちゃんと成り立っているものだから。
一種のあこがれでもあるのだろうか、彼に対して。
ちなみに今回は飛行機での戦闘は無し。その分緊迫した場面がふんだんにあるのでそこを楽しめたら儲けものでは無いのだろうか。
▼IT文明論―いまこそ基本から考える
2004年8月1日 読書
いつもとちょっと違う所から。
というか…文庫本の写真はでないんだけど、こういうのはちゃんと出るんだ。自分がいかにこういう本を読んでいないかが分かる。
この本は講義でレポートを書くために読んでいたもので、半日で読み終わった。
発行が2001年と若干古いが、今でもちゃんと通用する。他の講義で自分が生まれる前の本を読めと言われるよりはマシなことだ。
ただ、やはり情報関係なのでちょっと古い感じは否めない。ISDNが主流というところとか、MS社の独禁法問題など。
しかし、考えさせられることは多い。
IT革命とかどうのことのと言われてきてはいるが、実際自分たちにどういう影響があるのかなどプラスの方しか見ていなかった。
便利になるとか、楽になるとかそんなことを前面に出していて、裏を見ていなかった気がする。
便利になる事で需要が無くなる所もある。自動車が走った時人力車は追いやられた。ガスが導入された時薪は売れなくなった。
同じように、メールが使われる要になると郵便物は使われなくなった。ネットで情報が取れるから新聞を取らない学生も多くなってきた。
明るい面に注目している中で何かが無くなっていく。そういう事もちゃんと書いている。今までの発展も同時に。
パソコンの使い方など、使える本もいいけど、今の情報化社会と呼ばれる事時代、どういう技術が使われているか知るには良い本だと思う。
というか…文庫本の写真はでないんだけど、こういうのはちゃんと出るんだ。自分がいかにこういう本を読んでいないかが分かる。
この本は講義でレポートを書くために読んでいたもので、半日で読み終わった。
発行が2001年と若干古いが、今でもちゃんと通用する。他の講義で自分が生まれる前の本を読めと言われるよりはマシなことだ。
ただ、やはり情報関係なのでちょっと古い感じは否めない。ISDNが主流というところとか、MS社の独禁法問題など。
しかし、考えさせられることは多い。
IT革命とかどうのことのと言われてきてはいるが、実際自分たちにどういう影響があるのかなどプラスの方しか見ていなかった。
便利になるとか、楽になるとかそんなことを前面に出していて、裏を見ていなかった気がする。
便利になる事で需要が無くなる所もある。自動車が走った時人力車は追いやられた。ガスが導入された時薪は売れなくなった。
同じように、メールが使われる要になると郵便物は使われなくなった。ネットで情報が取れるから新聞を取らない学生も多くなってきた。
明るい面に注目している中で何かが無くなっていく。そういう事もちゃんと書いている。今までの発展も同時に。
パソコンの使い方など、使える本もいいけど、今の情報化社会と呼ばれる事時代、どういう技術が使われているか知るには良い本だと思う。
▼終わりのクロニクル (3下)
2004年7月17日 読書
ISBN:4840227314 文庫 川上 稔 メディアワークス 2004/07 ¥788
発売からだいぶ時間が経ってしまったが…今更。
3rd-G完結編と言ったところ。しかし、今からの話の布石になる部分も多数現れている。話が複雑になっていくことは必死。
演習地で飛場と出雲は演習をすることになる。1対1の実践形式。今まで全竜交渉を進めていく中で中心にいる出雲に対し、美影と共に3rd-Gに対抗してきた飛場。
そして、兄弟弟子でもある佐山との摸擬戦も…
その中で飛場はテュポーンの時間短縮技に対抗するすべを少しずつ見いだしていく事になる。
一方交渉はギュエスを中心として進んでいく。交渉の中で問題になるのは自動人形の
「嘘をつくことができない」
という問題。しかしギュエスは
『自分たちが事件を起こしたことにして欲しい』
と申し出る。
嘘を言えない者にどう嘘を言わせる事ができるか。むしろそれは可能なのか。
結果として…全竜と3rd-Gの戦闘が始まる事になる。
そんなこともつゆ知らず。
概念空間内では京は自動人形たちと共に過ごしていた。そん中で気づき始める3rd-Gの真実。最初にテュポーンと出会ったとき目の色が違った意味はどういうことか。中破している武神を見つける事になる。
武神のダメージは操縦者にそのまま返る。
しかし…その操縦者は未だに生きているという。自動人形が言うからには嘘にはならない。しかし生きているはずはない。
生きている人間。
3rd-Gに残された人が他にいるのか。
その事実を知る中で京とアルポルオンの距離は縮まっていく事になる。
2つの組織の戦闘の裏で…軍の不穏な動き。
何をたくらんでいるのか不明な状態で進む計画。
各Gとの交渉に干渉してくる軍の目的とか一体何か。
完結しているが、まだ続きが読みたいという衝動に駆られる。
個人的には表紙がいいと思う。京に煙草。これは基本だが…これ本当に煙草か?
あと中にあるHG(えっちぐれーど)は…正直欲しいぞ!っとここら辺は川上さんの趣味が丸出しだな。趣味と言ったら後書きも…
…本編はあれだけシリアスだったのにこれでもう台無しっすよ、川上さん!
そんな感じで後書きだけ読んでも楽しめるので立ち読みでちょっと読んでみてはどうでしょ?
発売からだいぶ時間が経ってしまったが…今更。
3rd-G完結編と言ったところ。しかし、今からの話の布石になる部分も多数現れている。話が複雑になっていくことは必死。
演習地で飛場と出雲は演習をすることになる。1対1の実践形式。今まで全竜交渉を進めていく中で中心にいる出雲に対し、美影と共に3rd-Gに対抗してきた飛場。
そして、兄弟弟子でもある佐山との摸擬戦も…
その中で飛場はテュポーンの時間短縮技に対抗するすべを少しずつ見いだしていく事になる。
一方交渉はギュエスを中心として進んでいく。交渉の中で問題になるのは自動人形の
「嘘をつくことができない」
という問題。しかしギュエスは
『自分たちが事件を起こしたことにして欲しい』
と申し出る。
嘘を言えない者にどう嘘を言わせる事ができるか。むしろそれは可能なのか。
結果として…全竜と3rd-Gの戦闘が始まる事になる。
そんなこともつゆ知らず。
概念空間内では京は自動人形たちと共に過ごしていた。そん中で気づき始める3rd-Gの真実。最初にテュポーンと出会ったとき目の色が違った意味はどういうことか。中破している武神を見つける事になる。
武神のダメージは操縦者にそのまま返る。
しかし…その操縦者は未だに生きているという。自動人形が言うからには嘘にはならない。しかし生きているはずはない。
生きている人間。
3rd-Gに残された人が他にいるのか。
その事実を知る中で京とアルポルオンの距離は縮まっていく事になる。
2つの組織の戦闘の裏で…軍の不穏な動き。
何をたくらんでいるのか不明な状態で進む計画。
各Gとの交渉に干渉してくる軍の目的とか一体何か。
完結しているが、まだ続きが読みたいという衝動に駆られる。
個人的には表紙がいいと思う。京に煙草。これは基本だが…これ本当に煙草か?
あと中にあるHG(えっちぐれーど)は…正直欲しいぞ!っとここら辺は川上さんの趣味が丸出しだな。趣味と言ったら後書きも…
…本編はあれだけシリアスだったのにこれでもう台無しっすよ、川上さん!
そんな感じで後書きだけ読んでも楽しめるので立ち読みでちょっと読んでみてはどうでしょ?
▼電詞都市DT(デトロイト)〈上〉―都市シリーズ
2004年6月17日 読書
http://shop.mediaworks.co.jp/img-book/402062.gif
またイメージがないのが非常に切ないな。というか、ちゃんと用意してくれ、頼むから。自分で用意するしか方法がないじゃないか。
さて、これは伯林や巴里などと違ってほとんど現代をモデルにしているのが特徴だろうか。巴里もある意味現代だが、巴里自体は昔だったので。
設定は正直難しい。概念が多いこともあるし、ダウンロード概念、現在と過去。プログラムの多さ。挙げればきりがない。
しかしそれが全て布石になっている。最後にはそれがつながり、他の部分を理解するために使われることとなる。
このなかで重要なのがプラスとマイナスの概念。そしてボードモードとサイトモード。これが分かったら大体OKというところだろう。
ボードとサイトは文字どおりHPを表している。作ったことがある人は分かるだろうが、メモ帳ががボード、ブラウザがサイトということ。同じものでも文字だけの世界と色が付いていて五官を生かせる、といった感じで分かれる。
それを使い分けていくことで話がすすむ。これを覚えていないとどういうことかさっぱり。読んでいくうちにだんだん覚えていくので大丈夫だろう。
伯林は北欧神話、巴里は…あれ?
まぁいいとして、クロニクルでいうところのLaw-Gが舞台になっているのがDTにあたる。つまり、聖書。それにネットの概念を付け加えることで遺伝詞が存在しない世界でありつつも、遺伝詞があるような感じを得させる。
大神(全知全能の神)の降臨を目的に設計され、二度の失敗をしつつも現実の100倍の速度で進み続ける都市。それがDT。12人のマイナスエリートたちが作り上げ大神の降臨をする。
−しかし現実は甘くなくあえなく失敗−
12人は神触。そして優緒も同時に神蝕する。不老不死の体になる。神に近づきすぎたものたちの結果がこれ。
そして2度目の降臨に試みる。
原因不明の状態で失敗となる。そして2名が死亡。しかし不老不死という設定のためよみがえることとなる。
ただ、この2度目の降臨の時、何があったか明らかにされていない。それは亜神たちが封じ、それを神託指定時に公開するという方法を取った。
舞台は…指定時の前日。
青江は人を殺し、自らの拳を信じることができなくなった。必殺とはどういうことか、最強とは何を意味するのか。それを知るため師匠殺しをした兄弟子であるアルゴを追いDTに来た。
そして…真実を知るために。
そこには不本意な別れをした優緒が待っていた。言いたいことを言うことができずに分かれ、再開することとなった二人。現実の100倍の時間を待ち続けた優緒。
アルゴはその裏で様々な策略を考えていた。
オルターネイトとともにDTに入り、そこまでしてしなければいけないこととは何だったのか。アルゴが知った事実とは。
最初に言ったプラスとマイナス。それは…互いに相反するものでありながら、引き合うもの。
マイナスと名付けられた若者たちは大人を「プラス」と呼ぶことにした。ネットワーク無いにはノイズが存在し、それを大人が避けていくこの世界で
と言えるものたちが出てきた。それが「マイナスエリート」と呼ばれるものたち。
プラスのリタイヤとしてきた青江はマイナスだらけの世界で優緒とどう進むのだろうか。
またイメージがないのが非常に切ないな。というか、ちゃんと用意してくれ、頼むから。自分で用意するしか方法がないじゃないか。
さて、これは伯林や巴里などと違ってほとんど現代をモデルにしているのが特徴だろうか。巴里もある意味現代だが、巴里自体は昔だったので。
設定は正直難しい。概念が多いこともあるし、ダウンロード概念、現在と過去。プログラムの多さ。挙げればきりがない。
しかしそれが全て布石になっている。最後にはそれがつながり、他の部分を理解するために使われることとなる。
このなかで重要なのがプラスとマイナスの概念。そしてボードモードとサイトモード。これが分かったら大体OKというところだろう。
ボードとサイトは文字どおりHPを表している。作ったことがある人は分かるだろうが、メモ帳ががボード、ブラウザがサイトということ。同じものでも文字だけの世界と色が付いていて五官を生かせる、といった感じで分かれる。
それを使い分けていくことで話がすすむ。これを覚えていないとどういうことかさっぱり。読んでいくうちにだんだん覚えていくので大丈夫だろう。
伯林は北欧神話、巴里は…あれ?
まぁいいとして、クロニクルでいうところのLaw-Gが舞台になっているのがDTにあたる。つまり、聖書。それにネットの概念を付け加えることで遺伝詞が存在しない世界でありつつも、遺伝詞があるような感じを得させる。
大神(全知全能の神)の降臨を目的に設計され、二度の失敗をしつつも現実の100倍の速度で進み続ける都市。それがDT。12人のマイナスエリートたちが作り上げ大神の降臨をする。
−しかし現実は甘くなくあえなく失敗−
12人は神触。そして優緒も同時に神蝕する。不老不死の体になる。神に近づきすぎたものたちの結果がこれ。
そして2度目の降臨に試みる。
原因不明の状態で失敗となる。そして2名が死亡。しかし不老不死という設定のためよみがえることとなる。
ただ、この2度目の降臨の時、何があったか明らかにされていない。それは亜神たちが封じ、それを神託指定時に公開するという方法を取った。
舞台は…指定時の前日。
青江は人を殺し、自らの拳を信じることができなくなった。必殺とはどういうことか、最強とは何を意味するのか。それを知るため師匠殺しをした兄弟子であるアルゴを追いDTに来た。
そして…真実を知るために。
そこには不本意な別れをした優緒が待っていた。言いたいことを言うことができずに分かれ、再開することとなった二人。現実の100倍の時間を待ち続けた優緒。
アルゴはその裏で様々な策略を考えていた。
オルターネイトとともにDTに入り、そこまでしてしなければいけないこととは何だったのか。アルゴが知った事実とは。
最初に言ったプラスとマイナス。それは…互いに相反するものでありながら、引き合うもの。
マイナスと名付けられた若者たちは大人を「プラス」と呼ぶことにした。ネットワーク無いにはノイズが存在し、それを大人が避けていくこの世界で
だからそれがどうした?情報は読み取る者の理解次第さ。
書き込まれたものを一人で誤解して逆ギレかましたり、
一時的な悪意の遠吠えを本気にするのはばかげている。
この世界はノイズばかりだが、だからこそノイズを見切って付き合い、
自分の信じる真実を追究できるんじゃないか?
と言えるものたちが出てきた。それが「マイナスエリート」と呼ばれるものたち。
プラスのリタイヤとしてきた青江はマイナスだらけの世界で優緒とどう進むのだろうか。
▼終わりのクロニクル 3中 (3)
2004年6月11日 読書
ISBN:4840226989 文庫 川上 稔 メディアワークス 2004/06 ¥683
また画像無しか。まぁいい、自分が買うのはマイナーさ、と開き直る。
まさかと思ったが「中」か…来月「下」が発売の様で。なかなか長編になってきた。
3rd-Gとの関わり合いだが、まだ直接的な戦闘には入っていない。そのためかいろいろな場所に場面を移しつつ話が進む。
京、モイラ姉妹、アポルオン、テュポーン
佐山、新庄
竜司、美影
出雲、風見
大城、鹿島、月詠、ブリュンヒルト
ハジ、命刻、詩乃、シロ
これらの人物がいろいろと絡み合い、話が進んでいく。新しいキャラは少ないが、新しい事実が次々に出てくる。
第二の穢れとは一体。
京がアイガイオンに頼んだものとは一体。
テュポーンはどうして悲しい叫びをあげるのか。
ゲオルギウスの概念とは。
そしてさんな疑問を抱きつつ、ついに『軍』がUCATに乗り込む事に成功する。そこで対峙した大城の取った男らしい行動。それに賛同し次々と行動を起こす職員。
いろいろと書きたいことはあるがあまり書くと楽しみが減るのでここらへんで。
言えるのはやはり今までどおりテンポがいい。そろそろこの場面も飽きてきたな、と思う頃に別の場面に展開して面白味がある。その場面がまた次の場面につながるのがまたおもしろい。
やはり軍神はパパで家族思いだ。
また画像無しか。まぁいい、自分が買うのはマイナーさ、と開き直る。
まさかと思ったが「中」か…来月「下」が発売の様で。なかなか長編になってきた。
3rd-Gとの関わり合いだが、まだ直接的な戦闘には入っていない。そのためかいろいろな場所に場面を移しつつ話が進む。
京、モイラ姉妹、アポルオン、テュポーン
佐山、新庄
竜司、美影
出雲、風見
大城、鹿島、月詠、ブリュンヒルト
ハジ、命刻、詩乃、シロ
これらの人物がいろいろと絡み合い、話が進んでいく。新しいキャラは少ないが、新しい事実が次々に出てくる。
第二の穢れとは一体。
京がアイガイオンに頼んだものとは一体。
テュポーンはどうして悲しい叫びをあげるのか。
ゲオルギウスの概念とは。
そしてさんな疑問を抱きつつ、ついに『軍』がUCATに乗り込む事に成功する。そこで対峙した大城の取った男らしい行動。それに賛同し次々と行動を起こす職員。
いろいろと書きたいことはあるがあまり書くと楽しみが減るのでここらへんで。
言えるのはやはり今までどおりテンポがいい。そろそろこの場面も飽きてきたな、と思う頃に別の場面に展開して面白味がある。その場面がまた次の場面につながるのがまたおもしろい。
やはり軍神はパパで家族思いだ。
▼閉鎖都市巴里 (上)
2004年6月5日 読書
都市シリーズ第5弾。発行されたのは99年とだいぶ前だが、そういうことは関係なし。こういうSFものは時代に左右されつつもそれを超える楽しさがある。
巴里はドイツ軍の爆弾(正式には爆弾では無いのだがまぁそういうことにしておく)により第二次世界大戦中の1944年を繰り返す事になってしまった。
巴里以外の都市は巴里が無い中で時間が進み、巴里は時間を繰り返す。
そして世界は巴里を見捨てて進んでいく。
その中でベレッタは異邦人として巴里に留学する。巴里は己の閉鎖を完全なものとするため外界からの異物を受け入れないようにしている。
閉鎖を完全にするために留学という制度を用いて巴里のバックアップを完成させる。ものは取り出す事も中に入れ込む事も出来ないが、記憶だけは残すことが出来る。
一度中に取り込み、初期化時に無いものは外にはねのける。そうすることで閉鎖を完全にしていこうとする都市。それは爆発の時、巴里の人たちがそれを望んだから…
だとしたらそれをもし望まなかったら…
99年から44年へ留学し、その中でベレッタは自分の曾祖父であるジャックの「A計画」を追う。それはペレットが重騎に興味を持った理由でもあり、この留学の目的でもある。
今までのバックアップで作り上げられた歴史がベレッタの行動で変わっていく。しかしそれは初期化で全てやり直され、また同じような歴史を繰り返す事になる。
留学してきた異邦人のベレッタ。
自動人形で人になることを悩むロゼッタ。
その親代わりであるギヨームのおっさん。
隣人で小姑なマレット。
仏蘭西貴族でありつつ独逸軍に志願したフィリップ。
嘆きからP計画に身を投じたハインツ。
初期化を幾度もなく見つめ続けるロゼ。
数多くの人たちが関与し合い、それが今までとは違う歴史を作り上げていく。たった一つの差違が歴史上大きな違いを生み出していく。
巴里が完全な閉鎖を望む中でそれぞれの人は何を望むのか。
それが見所かもしれない。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ということで一応3日ほどで上下終了。
伯林は何年間も続いた話だが、こっちは約1年で終了。早いと言えば早いが…内容が濃すぎる。やはり流体などの概念があるので伯林などは読んでいると良いかもしれない。パンツァーポリス1935を読んでいると別の意味で
「あ〜こういうことか」
と分かるかもしれない。伯林とも多少は接点があるので読んでみる価値はある。
やはり一番好きなのはフィリップだな。最後の最後まで彼は泣かせてくれる。そこは読んでからのお楽しみということで。
伯林は1巻毎に話がある意味完結していてとっとと読み終わったが上下になっていると一気に読むのが一苦労。ついでに時間を見つけるのも大変だ。
上巻は日常的な話が中心で布石となるものが多い。下巻はそれを生かして一気に話が進んでいく。テンポが速いので次に次に、と読み進む。
しかし、書き方は結構独特。何せほとんどの文章が一人称。主人公であるベレッタから見ただけでは無く、それでれの登場人物の視点から書かれている。日記や、手紙、電信など。
それは巴里が文字による表記によって物事を確立する性格を持っているから。それに乗っ取って書いているためこうなっている。
さて、次はDTかな。ベレッタが巴里に行けるのはDTの技術援助があったからだし、さるがかわいいからな。
巴里はドイツ軍の爆弾(正式には爆弾では無いのだがまぁそういうことにしておく)により第二次世界大戦中の1944年を繰り返す事になってしまった。
巴里以外の都市は巴里が無い中で時間が進み、巴里は時間を繰り返す。
そして世界は巴里を見捨てて進んでいく。
その中でベレッタは異邦人として巴里に留学する。巴里は己の閉鎖を完全なものとするため外界からの異物を受け入れないようにしている。
閉鎖を完全にするために留学という制度を用いて巴里のバックアップを完成させる。ものは取り出す事も中に入れ込む事も出来ないが、記憶だけは残すことが出来る。
一度中に取り込み、初期化時に無いものは外にはねのける。そうすることで閉鎖を完全にしていこうとする都市。それは爆発の時、巴里の人たちがそれを望んだから…
だとしたらそれをもし望まなかったら…
99年から44年へ留学し、その中でベレッタは自分の曾祖父であるジャックの「A計画」を追う。それはペレットが重騎に興味を持った理由でもあり、この留学の目的でもある。
今までのバックアップで作り上げられた歴史がベレッタの行動で変わっていく。しかしそれは初期化で全てやり直され、また同じような歴史を繰り返す事になる。
留学してきた異邦人のベレッタ。
自動人形で人になることを悩むロゼッタ。
その親代わりであるギヨームのおっさん。
隣人で小姑なマレット。
仏蘭西貴族でありつつ独逸軍に志願したフィリップ。
嘆きからP計画に身を投じたハインツ。
初期化を幾度もなく見つめ続けるロゼ。
数多くの人たちが関与し合い、それが今までとは違う歴史を作り上げていく。たった一つの差違が歴史上大きな違いを生み出していく。
巴里が完全な閉鎖を望む中でそれぞれの人は何を望むのか。
それが見所かもしれない。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ということで一応3日ほどで上下終了。
伯林は何年間も続いた話だが、こっちは約1年で終了。早いと言えば早いが…内容が濃すぎる。やはり流体などの概念があるので伯林などは読んでいると良いかもしれない。パンツァーポリス1935を読んでいると別の意味で
「あ〜こういうことか」
と分かるかもしれない。伯林とも多少は接点があるので読んでみる価値はある。
やはり一番好きなのはフィリップだな。最後の最後まで彼は泣かせてくれる。そこは読んでからのお楽しみということで。
伯林は1巻毎に話がある意味完結していてとっとと読み終わったが上下になっていると一気に読むのが一苦労。ついでに時間を見つけるのも大変だ。
上巻は日常的な話が中心で布石となるものが多い。下巻はそれを生かして一気に話が進んでいく。テンポが速いので次に次に、と読み進む。
しかし、書き方は結構独特。何せほとんどの文章が一人称。主人公であるベレッタから見ただけでは無く、それでれの登場人物の視点から書かれている。日記や、手紙、電信など。
それは巴里が文字による表記によって物事を確立する性格を持っているから。それに乗っ取って書いているためこうなっている。
さて、次はDTかな。ベレッタが巴里に行けるのはDTの技術援助があったからだし、さるがかわいいからな。