政府の構造改革特区推進本部(本部長・小泉首相)は17日、特区の第4次提案で、教員免許をもたない社会人が小中高校で教えるための「特別免許状」を、都道府県教委だけでなく、市町村教委も与えられるようにするなど18項目の規制を緩和する方針を固めた。今国会に特区法改正案を提出する。

 さて、教育はどうなるのか、と。最近教員になるという目標を捨てつつあるがやはり教育学部にいるためか教育関係にはちょっとだけ興味はある。
 というより完全に専門なのだが、教育が。

 さて、記事についてだが…特別免許状というのは簡単に言えば教員免許が無くても特別に出しますから教えてください、というもの。
 鹿児島ではよく見られるせしいのだが、僻地(へきち 要するにド田舎と呼ばれるところ)は教育が少ないため複数免許で対応する場合が多い。
 たとえば自分は理科だが、技術や数学を教えたりしないと教員が足りない。ただ、そんなに免許を持っている人は少ないのでどうするか、そこで特別免許状が登場する。
 免許が無いんだったら特別に渡せばいい、というもの。それは教員免許を持っていない人にも法令上適応できるらしい(完全に調べたわけでは無いのでよくわかっていない)
 現在はそれを都道府県が発行している。公立学校の教師は件の職員となる場合が多いので(首都圏では市町区単位で採用を行う場合もある)都道府県が発行している。

 今回はそれを市町村にも任せてしまおうというもの。
 どうなんだろうか…だったら教育学部はいらないと言われているも同然だな。誰でも教員になれるのだから。
 現在の教育学部は以前と違い心理学などをしないと他学部でも取得ができないようになっている。以前は専門教科をすれば免許状がもらえた時代もあったそうだが。
 今はクラス崩壊などがあるためできるだけ心理学、教育学をするようになっている。それなのに一般の人が教師になれることは非常に危ないと感じる。われている実情がある。教師だから問題を起こすと言えばそうなのかもしれないが

 そんな状態で大丈夫なのだろうか、不安だ。教員の採用は減るだろうし、何より教師になったとき隣にいる人は実は教育学部で勉強をしたことが一度も無かった、などがありえるのかもしれない。塾の講師などの可能性だってあり得る。

 小泉さんに言いたいことがある。
「教育をバカにするな」
 しかし悲しいな、今から小学校などに上がる子供たちは。揺れ動き安定しない教育事情に振り回されることになるのだから。ああでもない、こうでもないと迷っている間に子供は成長する。そんな中途半端な状態で教育を受けてなんの得になるか。

 上の人に振り回されてしまうのも教育が制度として成り立っている故の問題だろうか。

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