■障害者差別発言で児童が不登校になった小学校の校長自殺 [朝日新聞]
2004年2月20日 時事ニュース20日午後4時40分ごろ、奈良県天理市の市立小学校の校長(60)が自宅近くの墓地で、首をつって死んでいるのを校長の妻が見つけ、110番通報した。同小では、昨年5月に男性教諭が授業中に障害者を差別する発言をした後、養護学校に姉が通う3年の女児が不登校になっていた。遺書は見つかっていない。天理署は、これらの問題解決に悩んで自殺したのではないかとみて調べている。
この前(2/13)に自分が取り上げたことの続報になる。
こうなったか、という感じ。いつものことだが校長が責任を感じで自殺。校長の自殺が最近は多い。
だいぶ前だが校歌斉唱の床で広島の校長が自殺したこともある。悪いのは校長だったのか、と疑いたくなる。
2/13のところを見てもらったら細かいところはわかるが、担任が女子児童に対し差別的な発言をして自動は登校拒否をしているという問題。
1週間でこういう事態か…
教育現場での問題の場合ほとんどが校長の発表になる。このことでも担任は謝罪することは無く、校長がどうにかしようと孤軍奮闘していたようだ。
それに対して教育委員会は他の生徒とはうまくやっているという理由から担任の変更などはしていなかった。校長はというと記事によると児童が登校できるように、と必死になっていたようだ。
他の児童とは問題ない、とする教育委員会。
児童をどうにかして学校に来れるようにしたい。
どちらが教師としてあるべき姿か、それは明らかに思えそうなものだが。
大勢が大丈夫だからこのままでいいというのでいいのだろうか。一人だから問題ない、大勢になったらそれは問題だ。数の問題ではないだろう。
一人の児童が来れないだけと軽視しているのであればそれこそ問題だ。誰にでも平等に学ぶ機会があると教育基本法で定められている。この児童も学校で学ぶ権利があるはずだ。そのためにはできる限りのことをしなければならないだろう。
今教育委員会にできることとすれば担任を指導するかか、またはやめさせるしかない。辞職勧告は最終手段だろうし、すればその教員は職を失う。一種の脅しかもしれないがそれだけ大きな問題だと自覚させなければいけない。
校長は児童のためにがんばった。
給食時間だけでも担任を代えるから、と児童に約束をしたが結局担任が拒否したため実現しなかった。そして児童は
「校長先生もうそをついた」
と登校拒否を再開した。
なぁ、校長先生はがんばったと思うよ。何よりも児童のことを考えて必死に交渉して安心して学校に来てもらおうとしていたと思う。それだけはきっと嘘じゃなかったと思う…
先生って一体なんなんだろうな…
子供を励まし、育てることもできれば夢を壊し学校に来れないようにすることも簡単にできる。
たっと一人の大人がそんな大それたことをしていいのだろうか、と改めて考えさせられる。
この校長先生のご冥福をお祈りします。
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