さて、もうニュースなどではひっきりなしに放送されていること。

 7年前、もうそんなに経つのかと思う。それと同時にそういう事件があったな、とずいぶん昔のことのように思えることだ。
 当時自分は中学2年生だったと覚えている。自分が学校に行きたくなかった時期だったはずだから。教室にいる記憶が抜けている時期。
 そう、あの時のA少年(加害者を便宜上そう呼ぶとする酒鬼薔薇聖斗では長すぎるので)と同じ年代だった。
 今でも覚えている「15歳の凶行」と言われて自分達の年代が問題視されたものだ。そんな自分達の年代…

 あれからいろいろと変わった。
 少年法は改正され、教育も見直されることとなった。何よりも…世間の目が変わったのかもしれない。そういえば自分が中学生の時は大人が自分達を避けていた。
 小学生に近づけば親から
「あんたもうとの子を殺そうとするんでしょ」
 とか言われたこともあったっけ…うちの中学の評判は悪かったからな。

 さて、回想はもういいか。

 自分の意見としては…7年で大丈夫なのか正直不安だ。大丈夫だとか言ってもあんな事をした人が本当に大丈夫なのか。そしてAが社会復帰ができるのか。
 7年…長い年月かもしれないし、短い年月かもしれない。人が変わるのに十分な期間なのだろうか。自分も変わったのかもしれない。

 必要だったのは愛情だった。
 ニュースなどではそう言われていた。愛情が不足していたかられこういう事件につながったということらしい。
 教官や精神科医が家族の役割をして愛情を表したらしい。それはどういうものなのか自分には想像もつかない。
 だとしたら…上で書いた少年法・教育改正の意味はあるのか。

 あの事件が見直させたのはそんな規則だけではないと思う。なのにそれだけがクローズアップされてはいないだろうか。
 今の家族関係は7年前と比べてどうなった?あの事件から家族関係が親密になったと言えるか?児童虐待が増えているのに…
 考えたら自分達と同じ年代の人が親になっているんだ。自分に浮いた話は全然無いが世の中には子供を産んでいる人も少なくはない。
 だからかもしれないな、もしかしたら。

 よく分からない文章になってしまったが…Aは果たして社会復帰ができるのか。本人に問題はないと言われているが自分は信じがたい。
 いくら治療をしたとしても人の根本的な部分は変わらないと思っているから。どう精神的に治療したとしてもまだ見えていない部分があるはずだ。それは未だ表に出ていないだろうし気づいていないところがあると思う。
 そして同時に人は嘘を付くことが挙げられる。早く退院したいと考えたら嘘をついてでも出ようと考えるだろう。そう考えていたとしたら本心なのか推し量るすべはない。
 だから自分は問題ないと思わない。

 そして社会復帰できるか不安な理由をもう1つ。
 それは自分達にも関係がある社会的な問題。Aを社会が受け入れるかどうか。自分のように不安だ不安だと言っている人がいる限り受け入れるのは難しいかもしれないな。

 不安であれば誰が犯人なのか気になるし、身近にいれば警戒だってするし、転居して欲しいという訴えだって出てくるだろう。

 あとA自身が社会に適応できるか。7年前と社会はかなり変わっているし、成長上最も大切だと思われる期間を医療少年院で過ごしていたのだから…

 何よりもマスコミが黙ってはいまい。そういう事を知りたいと思う人がいる限り週刊誌などでまた「Aは誰か」などと書きつづるだろう。本名や顔写真が出てきたらそれこそ神戸などでは過ごせないだろう。黙って静かに家で過ごすしかない。
 それが普通の生活と言えるのか。

 今からどうなるのか…見守る事にしよう。

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