さて、自分が好きな川上さんの作品。
 37年が実質1巻なのだが35年があるという何とも奇妙な作品。ただ、やはり35年から読んだ方がいいかもしれない。
 37に出てくる『疾風-シルフィード-』は35に出てくる『皇城-カイザーブルグ-』の関係を考えるとどうも35の方を読まないとどうしても分からない事が多い。どうして疾風が空を目指すのか。

 文字に抵抗がある人ははっきりというと抵抗がかなりあると思う。まず流体-エーテル-の概念が少々わかりにくい。あと遺伝詞の概念。
 時間がある2回ほど読むと展開が分かるので
「あ、こういうことの布石の為にこの言葉があるんだ」
 と理解できるはず。

 ちなみに作品中でたまに出てくる
≪疾風とは天を破る風のこと≫
≪鉄は砕かれるが運命≫
 など違う括弧で区切られている部分がある。これが結構重要。さっき言った遺伝詞などはこの言葉に反応する。それさえ分かってきたら結構楽しめる。

 5巻まであるので一気に読むのがお勧め。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索