▼「まじめな親」の子どもが危ない!
2004年8月20日 読書
ISBN:4870313529 単行本(ソフトカバー) 三好 邦雄 飛鳥新社 1999/01 ¥1,260
自分に似合わない本だがちょっと読んでまぁ読んでみるか、と思ったので。ちなみに図書館で借りてきた。こんな高い本買えるかぁ!
著者の三好さんは小児科の先生でもあり、心理学の先生でもある。ただ、著書中に書いてあるがあくまで小児科の専門医だとか。夜尿症や登校拒否などの本を書かれている。
あまり堅い書き方はされておらず、実例を挙げてあるので心理学などをあまり知らない人でも読んでいてわかりやすいというのが自分の感想。
題名とは裏腹に三好さんは登校拒否などの原因は親に無いという立場を取っている。学校で何らかの原因があったから学校に行く事が困難になったのではないか、という立場から書いている。
では「真面目な親」の子どもがどうして危ないのか。
中心に語られているのが子どもの「燃え尽き症候群」のこと。
燃え尽き症候群というのは真面目な人に多いとされているのだが、やる気や根気がぷつりと無くなってしまうこと。以前は定年退職をした男性がよくなるものと言われていた。今まで仕事一筋で趣味らしい趣味をせず、がむしゃらに働いていた後でする事が無くなってしまう。
子どもの場合は少々違って「子どもが子どもで無い状態を無理にするため緊張状態が続く事が原因」とされている。いわゆる大人びた子どもに多いもの。
その原因が題名である「真面目な親」である。そういう事が語られている。
おもしろいのが大人が子どもの心を学ぶ為に最適なものが「寅さんシリーズ」というところ。
寅さんのあの気ままな生活が子どもに必要なものであり、大人が学ぶべきものである。ぶらっと出て行って目的など無しでぶらぶらと歩き、一目惚れをして失恋をしてまた帰ってきて…の繰り返し。
どうして失恋からとっとと立ち直るかというとそれが寅さんにとって「過去」の事であるから。そして、それが目的では無かったから。
そんな感じで斜めから見た視点で捉えている。それが妙に理解しやすくてわかりやすい。今までの経験に裏打ちされているからだろうな。
恐らく親だけで無く教師が読む価値があると自分は思う。登校拒否が親に原因が無いのであれば学校に原因があり、もしかしたら教師が嫌で学校に来ないのかもしれない。
そういう事を考えされられることが多い。
大人びた子どもが多くなってきているが…やっぱり子どもは外できゃーきゃー遊んでいる方がいいよ。勉強なんて二の次で良いじゃん、と思わせる本。
自分に似合わない本だがちょっと読んでまぁ読んでみるか、と思ったので。ちなみに図書館で借りてきた。こんな高い本買えるかぁ!
著者の三好さんは小児科の先生でもあり、心理学の先生でもある。ただ、著書中に書いてあるがあくまで小児科の専門医だとか。夜尿症や登校拒否などの本を書かれている。
あまり堅い書き方はされておらず、実例を挙げてあるので心理学などをあまり知らない人でも読んでいてわかりやすいというのが自分の感想。
題名とは裏腹に三好さんは登校拒否などの原因は親に無いという立場を取っている。学校で何らかの原因があったから学校に行く事が困難になったのではないか、という立場から書いている。
では「真面目な親」の子どもがどうして危ないのか。
中心に語られているのが子どもの「燃え尽き症候群」のこと。
燃え尽き症候群というのは真面目な人に多いとされているのだが、やる気や根気がぷつりと無くなってしまうこと。以前は定年退職をした男性がよくなるものと言われていた。今まで仕事一筋で趣味らしい趣味をせず、がむしゃらに働いていた後でする事が無くなってしまう。
子どもの場合は少々違って「子どもが子どもで無い状態を無理にするため緊張状態が続く事が原因」とされている。いわゆる大人びた子どもに多いもの。
その原因が題名である「真面目な親」である。そういう事が語られている。
おもしろいのが大人が子どもの心を学ぶ為に最適なものが「寅さんシリーズ」というところ。
寅さんのあの気ままな生活が子どもに必要なものであり、大人が学ぶべきものである。ぶらっと出て行って目的など無しでぶらぶらと歩き、一目惚れをして失恋をしてまた帰ってきて…の繰り返し。
どうして失恋からとっとと立ち直るかというとそれが寅さんにとって「過去」の事であるから。そして、それが目的では無かったから。
そんな感じで斜めから見た視点で捉えている。それが妙に理解しやすくてわかりやすい。今までの経験に裏打ちされているからだろうな。
恐らく親だけで無く教師が読む価値があると自分は思う。登校拒否が親に原因が無いのであれば学校に原因があり、もしかしたら教師が嫌で学校に来ないのかもしれない。
そういう事を考えされられることが多い。
大人びた子どもが多くなってきているが…やっぱり子どもは外できゃーきゃー遊んでいる方がいいよ。勉強なんて二の次で良いじゃん、と思わせる本。
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