▼灼眼のシャナ

2005年2月15日 読書
新学期が始まったばかりの高校生・坂井悠二は、いつものように「日常」を生活していた。
だが彼はある日突然、【非日常】に襲われる。
人の存在を灯りに変え、その灯りを吸い取る謎の男、フリアグネに襲われたのだ。

しかし、同時に彼の前に一人の少女が現れた。
彼女によって助けられた少女は、謎の言葉を悠二に告げる。
「おまえはもう【存在】していないのよ」と。
 ブックオフで350円。

 今回高橋さんの作品は始めて読むのでなかなか慣れなかった。
 自分だけかもしれないが、本を読むというものにも慣れがあると思っている。

 慣れない中、しかも試験期間中に購入したこの作品。 
 2巻を買おうという気には十分になった。場合によっては「ここで完結」と考えても良いのだろうが自分は続きが気になるところだ。

 作品の説明を少々しようと思ったがなかなか複雑なのでそれは読んでもらえば分かることではある。
 むしろ読んでも分からない可能性が高い。
 封絶など言われてもここで書ききることは結構難しいと感じたので割愛してもらう。

 良くも悪くもSFの典型であり、電撃の典型とも言えるパターンで
「日常→非日常」
 のストーリー展開。それなりに定番となっている展開ではあるので読みやすいかもしない。
 ただし、それは全体を通しての話。
 序盤だけ考えたらもう最初から日常じゃない。

 初っぱなから主人公が死んでるし。
 しかも生きている時の描写はたった3ページ…もない。
 だけど死んだとは言えない状態。

 そんな状態から話が始まる。

 どうして主人公である悠二は死んだはずなのに生きているのか。
 死んで無くなっていく存在がなくならずに生き続けている理由…
 悠二と同じく死んだのに生きている状態の人がどうしてこの街には多いのか。

 そして…何よりもシャナの感情の変化が見物かもしれない。
 この部分に関してはなかなか細かい描写がされていることと、伏線が微妙なところで引かれている事からこれを考えると面白いかもしれない。

 いくら非日常がと言ってもやっぱり変わらないところは変わらないわけだ。
 そのギャップもぜひ楽しんでもらいたい。

 戦闘は戦闘らしく、日常は日常らしく。
 この割り切り方が実に読んでいて心地よかった。

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