ISBN:4044707073 文庫 六塚 光 角川書店 ¥630

 六塚さんの新シリーズってことで購入。
 ぼちぼち読んでみたり。

 どうしてもタマラセと比較してしまうのだが、変わらないところは変わらない。けど変わったところは変わったというのが感想。
 綿密な設定は健在で、戦闘シーンではおおっと思わせる展開があったりと。
 一方でなんか読みにくくなった感じがする。設定が学園ものから変わった事もあるのだろうが以前ほどどんどん先に読めるテンポが少し落ちたかなと。慣れてしまえばそれがきっと味になるのだろうが。
 タマラセとの比較で言えば初巻にして結構設定の説明に文を割いている。
 召還(コンタクト)の仕方から、八眼争覇についてまで事細かに書いている。その中でも重要な部分は結構隠しあるので単純に「バトルロワイヤル」と考える事も出来るわけだが。
 そして何よりも六塚さんが言われていたことだが
「新シリーズのヒロインは人間枯れ葉剤など生やさしいものではない」
 いや、本当にそんなもんじゃ言い表せない恐怖を感じたぜ。
 どこにこんなヒロインがいるかと。ハリセンなんてかわいいもんだぜ……

 ということで自分としては引き続き読みたいと思った作品。新シリーズなので1巻だけでは正直どうこう言える問題では無いし。せめて2巻まで買ってから引き続きどうするかは決めたいところ。

▼エルバ
 主人公。父を何者かに殺されその敵を捜している。
 氷結の魔神(ルナ・ルガ)と契約。
「俺にはこの世において存在が許せないものが3つある。テストと、メシ時に目の前をちらつく蠅と、そして豆類だ」

▼ルナ・ルガ
 氷結の魔神。6年前エルバの父と契約していた魔神。
 のんきだが実力はかなりのもの。
 武器はサーベル。
「大丈夫。だんだん調子が出てきたよ」

▼アルテキア・バベルハイズ(テッキ)
 とある事情で右手に万力を付けている少女。
 エルバ曰く「どんな悪魔にとりつかれたらこんなのに……」と言わしめた。
 特技は万力を使った拷問。
「この場で土下座して『雇って下さい。願いします。』と懇願して下さったら、考えて差し上げてもよろしくってよ?」

▼ボル・ボル
 無形の魔神。テッキと契約している。
 色・形を自由に変えることができるが基本はタコ。
「チェッ。触手プレイはお預けかよ。」

▼ファルナ・エレイスン
 エルバの同い年の従兄妹。
 自称「エルバの保護者」。

コメント

nophoto
角川よしお
2007年12月14日16:34

いやぁ〜<レンズと悪魔>はおもしろですよ!1巻だけ読んでませんが・・・                   まぁ他の人にも薦めてみてください〜          ちなみに私はルナが好みデス      

双希
双希
2007年12月14日18:25

▼角川よしおさん
 初めまして。
>1巻だけ
 順序が逆ですよ〜というか1巻を読まないで楽しめるものなのですかと暫し感心してしまいました。
>ルナ
 ほほぅ〜自分はボルが良いですね。あの軽口がまた何とも言えないキャラクター性があるので。

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