ISBN:4044292043 文庫 いとう のいぢ 角川書店 ¥540

 久しぶりに朝倉さん登場!ってやっぱりナイフですか!

 消失したのは「涼宮ハルヒ」という存在と「SOS団」。
 そして奇妙で非現実的な現実。

 クリスマスを目前にした日、いつもの朝だったはずなのに。
『ハルヒって誰よ?』
 その一言で混乱状態になる。
 後ろにいたハルヒの席にいたのは……

 長門との戦いで情報が消失したはずの朝倉涼子。

 いなくなったのはハルヒだけではなかった。
 古泉は9組という「クラスごと」消失。
 朝比奈さんと鶴屋さんとは一緒にいた記憶が消失。
 長門は無表情が消失。

 まるで異次元に放り込まれたような世界になっていた。
 非現実だと言っていた現実が消失したのはどうしてか。どうしてキョンだけ現実の記憶−もしかしたらそれ自体が現実ではないかもしれない−を持っていたのか。

 時間は進み、そして戻り、鍵を持って前に進み。世界が消失してしまった原因とは一体何か。
 話の中の何気ない一言一言が鍵となる毎度お馴染みのパターン。ある種の推理小説としてお楽しみあれ。

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