▼連射王

2007年1月26日 読書
ISBN:4840237344 単行本 川上 稔 メディアワークス ¥1,890

 実は結構前に読んでいたわけですが。
 とある方から送って頂いたのでありがたく読むことに。ここで改めて、ありがとうございました。

 さて、川上さんとは自分がよく読んでいる都市シリーズ、アヘッドシリーズを書いている方で、今回はハードカバーでの出版。
 ちなみに連射王はフォースシリーズの位置づけ。

 内容は至って単純。シューティングゲームにのめり込んでいく少年を描いたストーリー。
 野球部に所属し、楽しいからしていて勝敗は二の次。だが周りは違っていて、野球に対して本気で向かっていた。
『俺本気になれるのかな……』
 それが少年の疑問、己への問い。

 そんな時立ち寄ったゲーセンでシューティングゲーム「大連射」をVery Hardでクリアした男を見た。
 それが転機となり、格闘ゲームを主体にプレイしていた少年はシューティングを始める。
 クリアできず考え、発見し、攻略し。一歩一歩ステージを進み。そしてある時気づく。
『本気になれるものがある』

 正直都市、アヘッドの調子で読むと踏み込みすぎてたたらを踏んでしまいそうなほど。それぐらい調子が全く異なっている。
 今までのように激しいシーンも無く、むしろ現実に近い印象を受けるほど。

 しかしながら今までのファンは読み始めた数ページで「おぉっ」と思うこと間違いない。密かに含まれた物は知っている人はにやりとし、知らない人でもふむっとうなずく文章となっている。

 ハードカバーでの刊行なのでやや高いのが難点か。ほんと高い物をありがとうございます(思いっきり私信ですが……)
 とりあえず都市、アヘッドと読んだ人は買うことをおすすめしますが、読んだことがない人はこれから読んでも十分だと思います。

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